猫はむし歯にならない?🐈🦷 犬はどうなの?🐕
2026年08月23日
「猫って、むし歯にならないんですか?」
先日、そんな質問をいただきました。
たしかに、猫が歯医者さんで「右上の奥歯を削って詰めましょう」と言われている姿は、あまり想像できませんよね😸
今回は、身近な動物である犬と猫の「むし歯事情」を、少しのぞいてみましょう。
私は獣医師の先生ではないので、動物の病気は専門ではないのですが、一般的で間違いのなさそうな情報をお伝えします。
そもそも、むし歯って何?🦠
むし歯は、口の中の細菌が糖質を利用して酸をつくり、その酸で歯を少しずつ溶かしていく病気です。
むし歯ができるには、
- 酸をつくる細菌
- 細菌のエサになる糖質
- プラークがたまりやすい歯の形
- 酸にさらされる時間
など、いくつかの条件が必要です。
人間は甘いものを食べますし、奥歯には細かな溝があります。むし歯にとって、なかなか暮らしやすい環境なのです🍰
犬は、むし歯になることがある🐶
犬にも、人間と同じ仕組みのむし歯ができます。
ただし、人間と比べるとかなり少なく、獣医学では「比較的まれな病気」とされているそうです。
犬や猫は人間より唾液がアルカリ性寄りで、歯の溝も少なく、歯と歯の間も比較的広めです。また、人間ほど砂糖を頻繁に食べません。
そのため、むし歯菌にとっては少々住みにくいようです。
それでも犬の奥歯には、食べ物がたまりやすい面があります。犬にむし歯ができる場合は、こうした奥歯に見つかることがあります。
猫のむし歯は、もっと珍しい🐈
猫の(人間にできるようなタイプの)むし歯は、さらに少なく、ほとんど見られないそうです。
猫の歯は、食べ物をすりつぶすための平らな形ではなく、肉を切るのに適した尖った形をしています。
さらに、口の中の細菌も人間とはかなり違います。
つまり猫の口は、むし歯にとってあまり居心地のよい場所ではないようです。
でも、「歯に穴が開く病気」はある!😿
ここで少し注意が必要です。
猫の歯に穴のようなものが見つかったとき、それはむし歯ではなく、歯の吸収病変かもしれません。
これは猫自身の細胞によって、歯が少しずつ吸収されてしまう病気です。
見た目がむし歯に似ているため、以前は「猫のむし歯」と呼ばれることもあったそうです。
しかし、
- むし歯:細菌のつくる酸で歯が溶ける
- 歯の吸収病変:猫自身の細胞が歯を吸収する
という、まったく別の病気です。
歯の吸収病変は猫では珍しくなく、強い痛みを伴うことがあります。
食べ物をポロポロ落とす、片側だけで噛む、よだれが増える、口を触られるのを嫌がる……。
そんな変化があれば、動物病院で診てもらいましょう。
飼い主さんと猫は、口の細菌も仲良く共有?👨👩👧👦🐈
同じ家で暮らし、顔をなめられたり、同じ枕で眠ったりしていれば、人間と猫の間で細菌が移動することはあり得ます。
実際に、猫と飼い主から同じ型の歯周病関連菌が見つかった例もあります。
ただし、菌が口に入ることと、そのまま住み着くことは別です。
同じ種が飛んできても、土が違えば育つ植物が違うように、口の中でも、唾液、歯の形、食事、免疫などによって住みやすい菌が変わります🌱
そのため、同じ家で暮らしていても、人間と猫の口の中がまったく同じ細菌になるわけではありません。
現在のところ、「飼い主さんのむし歯菌が猫に住み着いて、猫にむし歯をつくる」という確かな証拠はないそうです。
「むし歯が少ない=歯磨き不要」ではありません🪥
犬や猫で本当に多いのは、むし歯よりも歯肉炎や歯周病です。猫では、歯の吸収病変にも注意が必要です。
つまり、犬や猫の歯磨きは、主にむし歯予防ではなく、プラークを落として歯ぐきの病気を防ぐために行います。
歯磨きには動物用の歯磨き剤を使い、人間用は使わないでくださいね。
まとめ🐕🐈🦷
- 犬もむし歯になることがあるが、人間よりずっと少ない
- 猫の人間型むし歯は、ほとんど見られない
- 猫の歯の穴は「歯の吸収病変」かもしれない
- 人間と猫の間で細菌が移動することはあり得る
- それでも、人間と猫の口の中は同じ環境にはならない
- むし歯が少なくても、歯周病予防のためのケアは必要
猫はむし歯にはなりにくい。
でも、それは「猫の歯は無敵!」という意味ではありません。
犬も猫も、ときどきお口の中をのぞいてあげてくださいね😊







