医院ブログ|まもる歯科|新潟県佐渡市相川にあるお勧め歯医者

〒952-1548 新潟県佐渡市相川羽田町58

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🦷歯科医院には、何歳の人が来ている?

2026年08月2日

ある1週間に来院された患者さんの年齢をまとめてみました

歯科医院というと、皆さんはどんな患者さんを思い浮かべるでしょうか?

「むし歯になった子ども」

「歯周病が気になる大人」

「入れ歯を使っている高齢者」

実際には、歯科医院には小さなお子さんから90代の方まで、実に幅広い世代が来院します。

そこで今回、当院のある1週間(7月13日~18日)に来院された患者さんを、10歳刻みで集計してみました。

 

最も多かったのは70歳代

最も多かったのは70~79歳で、全体の約4分の1を占めました。

さらにまとめると、

  • 60歳以上:50.8%
  • 80歳以上:7.5%

となりました。

つまり、この1週間では、予約の約半数が60歳以上だったことになります。

一方で、0~19歳の予約も31件ありました。

子どもから働き盛りの世代、高齢者まで、ほぼすべての年代の方が歯科医院を利用していらっしゃいます。


年齢によって、歯の悩みも変わります

子どもの頃には、むし歯予防や歯並び、永久歯への生え替わり。

大人になると、歯周病や詰め物・被せ物の不具合。

高齢になると、それらに加えて、入れ歯、服用している薬、通院手段、食べる力や飲み込む力など、歯だけでは解決できない問題も増えてきます。

同じ「歯科診療」でも、必要とされる支援は年齢や生活環境によって大きく違うのです。


歯科医院は、人生のいろいろな時期に関わる場所

今回のグラフを見て、あらためて感じたのは、地域の歯科医院は単に歯を削ったり、入れ歯を作ったりするだけの場所ではないということです。

乳歯が生えたばかりの子どもから、長い人生を歩んできた90代の方まで、その人が自分の口で食べ、話し、できるだけ元気に暮らしていくためのお手伝いをしています。

「もう年だから、歯は仕方がない」

「痛くないから、まだ大丈夫」

そう思わずに、何歳になってもお口のことを気軽に相談してください。

歯科医院は、すべての世代の“食べる生活”を支える場所でありたいと思っています😊

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🪥「食後すぐ」を逃したら、歯みがきはもう遅い?~医療情報を正しく伝える難しさ~

2026年07月19日

先日、こんな質問をいただきました。

「職場で昼食を食べたあと、仕事が入ってしまい、歯みがきが30分以上あとになることがあります。その場合、歯みがきをしても意味がないのでしょうか?」

まず、答えはとても簡単です。

30分以上たっていても、歯みがきには十分意味があります!🦷✨

磨けるタイミングで、ぜひ磨いてください。

歯みがきには、

「食後○分を過ぎると効果がゼロになります」

という締め切りはありません。

日本歯科医師会も、食後30分以内かどうかにかかわらず、フッ化物配合歯みがき剤で磨くことが大切だと説明しています。

📖日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/info/2011_04.html

通常の食事では、できれば食後の早い時間に磨く。そのほうが忘れにくく、食べかすや歯垢も早めに取り除けます。

しかし、それは、「残念!30分を過ぎましたので、本日の歯みがきは無効です⌛」ということではありません。


🤔伝えたいことと、受け取ること

今回の質問をいただいて、私は医療情報を伝えることの難しさを改めて感じました。

専門家が、「食後、できるだけ早めに歯を磨くことが望ましいです」と発信したとします。

発信した側の頭の中には、『ただし、すぐに磨けなくても、あとから磨く意味は十分あります』という続きがあります。

ところが、その続きが実際の文章や言葉に含まれていなければ、受け取った人には伝わらないこともあるのです。

本来は「少しでもよい方向へ」という連続的な話なのに、受け手の頭の中では「合格か失格か」という二択に変わってしまうことがあります。

発信した言葉     /発信側の意図         /起こり得る受け取り方
食後すぐに磨きましょう/早めに磨くのがおすすめ    /すぐでなければ無意味?
毎日30分運動しましょう/できる範囲で運動量を増やそう /30分できない日はやっても無駄?
毎日続けましょう   /継続するほど効果が期待できる /1日休んだら全部台無し?


📢 誤解は受け手だけの責任ではない

世の中には実にさまざまな受け取り方があります。

あらゆる誤解を予測して、完璧な文章を書くことはできません。

しかし、ちゃんと書いてあるのだから、誤解した人が悪い

と片づけるだけでは、問題は解決しません。

情報は、発信しただけでは役目を果たしていません。

受け取った人が内容を理解し、適切に判断し、必要な行動を取れるところまで届いて、初めて役に立ちます。


 

🧪「科学的な正しさ」だけでは足りない

💊 1995年、イギリスの「ピル・スケア」

1995年、イギリスの医薬品安全当局は、一部の経口避妊薬について、血栓症のリスクが従来型の「約2倍」になると警告しました。

この情報自体には根拠がありました。

しかし、実際の数字で見ると、年間10万人あたり約15人から約30人への増加でした。

皆さん、いかがでしょうか?

「10万人あたり15人増えます」

「危険性が2倍になります」

どちらが怖く感じますか?

「2倍」という相対的な数字だけが強く印象に残ると、危険が非常に大きいように感じられます。

当局は服用を自己判断で中止しないよう求めていましたが、多くの女性が服用をやめてしまいました。

その後、意図しない妊娠や中絶が増加したことが報告されています。

📖英国議会議事録
https://hansard.parliament.uk/Commons/1996-06-12/debates/427896b5-bc2c-4219-be42-83075e19be6e/Drugs%28Safety%29

📖Human Reproduction Update
https://academic.oup.com/humupd/article/5/6/621/745751

これは、危険性を公表すべきではなかったという話ではありません

必要な情報を伝えながら、では、今その薬を使っている人は、具体的にどうすればよいのか?までを、きちんと必要があったという教訓です。


リスクコミュニケーションの考え方

そこで大切になるのが「リスクコミュニケーション」です。

リスクコミュニケーションとは、食品の安全性や環境汚染、災害など社会を取り巻くリスクについて、対話や意見交換を通じて相互理解を構築するプロセスのことです。

リスクコミュニケーションでは、専門家が一方的に正しい情報を与えるのではなく、さまざまな立場の人が情報とその見方を共有し、意思決定や行動、信頼関係づくりにつなげる活動とされています。

📖厚生労働省「情報提供・共有、リスクコミュニケーションに関するガイドライン」  https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001275736.pdf

この橋渡しを専門に担うのが、サイエンスコミュニケーターや行政の広報担当者です。

科学的に正しい内容を、単に“やさしい言葉”に言い換えるだけではありません。

  • ✅ 何が一番大切なのか
  • 🔄 できなかった場合はどうすればよいのか
  • ⚠️ どこから注意が必要になるのか
  • 🔍 例外はあるのか
  • ❓ 現時点で分かっていないことは何か

そこまで含めて、受け手が実際に使える形に「翻訳」する仕事です。


📝 医療情報には「次善策」も添える

今回の歯みがきの説明なら、私は次のように伝えるのがよいと思いました。

通常の食事では、できれば食後の早い時間に歯を磨きましょう。

ただし、30分以上たっても歯みがきの意味がなくなるわけではありません。

すぐに磨けなかった場合も、磨けるタイミングで磨いてください🪥✨

これなら、

  • 🥇 一番望ましい行動
  • 🥈 それができなかった場合の行動
  • ⏰ 時間がたっても無意味にはならないこと

を一度に伝えられます。

医療現場では、患者さんに説明した内容を、ご本人の言葉でもう一度話してもらう「ティーチバック」という方法もあります。

これは患者さんを試すものではありません。

こちらの説明が分かりやすかったかを確認する方法です。

📖米国医療品質研究調査機構(AHRQ)
https://www.ahrq.gov/health-literacy/improve/precautions/tool5.html


🌱 質問は、情報発信を育ててくれる

今回の質問をしてくださったのは、「食後すぐがよい」という情報をきちんと受け止め、真面目に実行しようとした、素晴らしい方です。

そして、その方からの質問によって、発信する側が省略していた一文に気づくことができました

誤解は、受け手の側だけで生まれるのではありません。

発信者と受信者の間で生まれます。

だからこそ、質問してもらえることはありがたいのです😊

医学的に正しいことを話すだけでなく、相手が生活の中で無理なく使える形まで届けること。

それが、本当の意味で「医療情報を伝える」ということなのだと思います。

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歯を大事にしても、すぐ健康にはならない。でも、その逆は…?🦷

2026年07月12日

「歯を大事にすると、全身の健康にもいい」

これは、よく聞く話です。

もちろん間違いではありませんが、一回きれいに歯を磨いたからといって、急に元気になったり、病気が治ったりするわけではありません。

歯のケアは、運動や食生活の改善と同じです。

すぐに大きな変化が起こるのではなく、長く続けることで少しずつ健康に近づいていきます🌱

ところが、その逆――

歯が悪くなったことで、健康が一気に崩れる

ということは、実際にあります。


抗がん剤治療を始めたいのに、歯が腫れている💊

例えば、がんが見つかり、抗がん剤治療を始めることになったとします。

ところが、歯ぐきがひどく腫れている。

歯の根に膿がたまっている。

痛くて食事もできない。

抗がん剤を使うと、細菌と戦う力が一時的に弱くなることがあります。

その状態で歯の感染が悪化すると、腫れや痛みが急に強くなり、感染が全身に広がる危険もあります。

そのため、まず歯の治療が必要になったり、場合によっては抗がん剤治療の日程を調整したりすることもあります。

本当はがんの治療に集中したい時期に、歯の問題まで抱え込むことになるのです。


大きな手術の前に、悪い歯が見つかる🏥

心臓や血管、人工関節、がんなどの大きな手術の前には、歯科受診を勧められることがあります。

手術後は体力や免疫力が低下します。

口の中に強い炎症が残っていると、感染が悪化したり、口の中の細菌が術後肺炎などの一因になったりするためです。

もし手術の直前に悪い歯が見つかれば、急いで治療や抜歯をしなければなりません。

しかし、抜歯した傷が治るには時間が必要です。

「もっと早く歯を治しておけばよかった」

そう思っても、大切な手術の日はすぐそこまで迫っています⌛


歯が痛くて食べられず、一気に衰弱する🍚

特に高齢の方では、歯の痛みや入れ歯の不具合が、全身の衰弱につながることがあります。

歯が痛い

食べる量が減る

栄養が不足する

筋肉と体力が落ちる

動けなくなり、さらに食欲も落ちる

若く元気な人なら、数日あまり食べられなくても、すぐに大きな問題にはならないかもしれません。

しかし、持病があり、もともと体力の少ない人では、歯が痛くて食べられないことをきっかけに、一気に弱ってしまうことがあります。

歯の治療は、単に「噛めるようにする」だけではありません。

食べる力を取り戻し、衰弱の連鎖を止める治療でもあるのです。


「たかが歯の腫れ」ではないことも😷

歯の根にたまった膿が、あごや頬、首まで広がることもあります。

  • 顔が大きく腫れる
  • 口が開かない
  • 飲み込めない
  • 高熱が出る
  • 息苦しくなる

このような状態になると、入院して点滴や切開などの治療が必要になることがあります。

特に、糖尿病がある方、免疫を抑える薬を使っている方、高齢の方は注意が必要です。

そして最悪の場合、命に関わることもあります。

歯の感染は、普段は口の中に収まっています。しかし、体が弱ったときには、突然「全身の問題」へ変わることがあります。


歯を守るのは、「困る未来」を防ぐため🪥✨

歯を治したからといって、すべての病気が治るわけではありません。

歯のケアは、健康を一気に増やす魔法ではないのです。

けれども、歯を悪いままにしていると、

  • 大切な治療が進めにくくなる
  • 食べられなくなる
  • 体力が急激に落ちる
  • 感染が広がる
  • 日常生活を保てなくなる

といった困りごとが、突然現れることがあります。

元気なときには、歯のありがたさはあまり目立ちません。

歯を大事にする本当の意味は、すぐに健康になることではなく、人生の大切な場面で「歯のせいで困る事態」を防ぐことなのかもしれません。

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🦷歯医者さんはコンビニより多くて余っている?それはいつまで続くのか

2026年07月5日

「歯医者さんはコンビニより多い」

そんな言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

たしかに、都市部では歯科医院が多く、「歯医者さんはたくさんあるなあ」と感じる地域も少なくありません。

駅前や住宅地に、いくつもの歯科医院が並んでいる光景も珍しくありません。

では、これからもずっと「歯科医院は多すぎる」のでしょうか?

私は、少なくとも地方では、すでに違った見方が必要になっていると考えています。


🧑‍⚕️歯科医師の数は、今すぐ大きく減っているわけではない

厚生労働省の統計を見ると、歯科医師の数はここ数年で急激に減っているわけではありません。

そのため、全国全体で見れば、今すぐ「歯科医師が足りない!」という状況ではありません。

特に都市部では、今後もしばらく歯科医院数は十分にある地域が多いでしょう。

しかし、ここで大切なのは、歯科医師の総数だけで判断していいの?という点です。

全国の人数だけを見ると、問題が見えにくくなります。

実際には、歯科医師の年齢構成地域差を見なければ、これから起こる変化はつかめません。


👴歯科医師も高齢化している

歯科医師の年齢構成を見ると、高齢化はかなり進んでいます。

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現在も診療を続けている60代、70代の歯科医師は少なくありません。

これは地域医療にとって、とてもありがたいことです。

特に地方では、長年その地域を支えてきた先生方が、今も現役で診療を続けています。

しかし、すべての先生がいつまでも同じように働き続けられるわけではありません。

体力的な問題。健康上の理由。後継者の不在。設備更新の負担。

こうした理由によって、閉院や診療縮小を選ぶ歯科医院は、今後増えていきます。

つまり、現在の歯科医師数が大きく減っていないからといって、将来も安心とは言えません。

高齢化した歯科医師の大きな山が、これから引退の時期に入っていくからです。


📉人口が減るから、歯科医師も減ってよい?

日本の人口は、これから減っていきます。

そう考えると、人口が減るなら、歯科医師や歯科医院も少し減ってちょうどよいのでは?

と思う方もいるでしょう。

この考え方は、都市部ではある程度当てはまります。

人口が減っても、もともと歯科医院が多い地域では、すぐに困ることは少ないはずです。

しかし、地方では話が違います。

問題は、人口が減る速さと、歯科医師や歯科医院が減る速さが同じではないということです。

人口はゆっくり減っていても、その地域の高齢開業医が数人続けて引退すれば、歯科医院数は一気に減ります。

しかも、そこに若い歯科医師が新しく入ってくるとは限りません。

地方では、人口減少よりも速く、歯科医師や歯科医院が減っていく地域が、すでに出てきています。


👩‍⚕️若い歯科医師の働き方も変わっている

もう一つ大切なのは、若い世代ほど女性歯科医師の割合が高くなっていることです。

これは歯科界にとって自然な変化であり、決して悪いことではありません。

むしろ、多様な人材が歯科医療を担うことは望ましい変化です。

ただし、出産・育児、時短勤務、非常勤勤務、勤務場所の選択などを考えると、単純に歯科医師1人=同じ診療量とは言えません。

これからの歯科医療を考えるには、歯科医師の人数だけでなく、どの地域で、どのくらい診療できるのかという実際の働き方まで見ていく必要があるでしょう。

「歯科医師の人数がいる」ことと、「地域で診療を支えられる」ことは、同じではありません。


💻高齢の先生には続けにくい時代になっている

近年は、歯科医院を運営するために必要な対応も増えています。

オンライン請求。マイナンバーカードへの対応。医療DX。施設基準の見直し。新しい機器や研修への対応。

保険診療を続けるための事務的・設備的な負担は、年々大きくなっています。

もちろん、制度の方向性そのものには必要な面もあります。

医療の安全性を高めたり、情報連携を進めたりすることは大切です。

しかし、小規模な歯科医院、とくに高齢の先生が一人で続けている医院にとっては、こうした対応が大きな負担になります。

「あと数年は診療を続けよう」

そう思っていた先生が、制度変更や設備投資をきっかけに閉院を考える。

これは十分に起こり得ることです。

制度が新しくなること自体は悪いことではありません。

ただし、その変化についていく体力のある医院と、そうでない医院があります。

その差は、地方ほど大きな影響になります。


🗾本当に見るべきなのは、全国平均ではなく地域差

「歯科医師は多いのか、少ないのか」

この話は、全国平均だけでは見えません。

都市部では、今後も歯科医院が多い状態が続くでしょう。

一方で地方では、高齢の先生が引退し、後継者が見つからず、歯科医院が少しずつ減っていきます。

この差を無視して、歯医者はコンビニより多いから余っているとだけ言ってしまうと、地方の現実を見誤ります。

歯科医院が多い地域では、たしかに競争が厳しい。

しかし、歯科医院が減って困る地域も、これから確実に出てきます。

この二つは、同時に起こります。


🌱まとめ

歯科医院は、全国一律に足りなくなるわけではありません。

都市部では、これからもしばらく歯科医院数は十分にあるでしょう。

しかし地方では、人口が減る以上の速さで、歯科医師や歯科医院が減っていく地域が出てきます。

これは、歯科医療が崩壊する!というような話ではありません。

ただ、地域によっては、今よりも歯科医院に通いにくくなる。予約が取りにくくなる。訪問歯科を頼みにくくなる。

そうした変化が、すでに、静かに進んでいます。

「歯医者さんはコンビニより多い」

その言葉は、今の都市部ではまだ実感に合っているかもしれません。

しかし、これからの地方では、その言葉は少しずつ現実と合わなくなっていきます。

歯科医師が多いか少ないか。

それは全国平均で決める話ではありません。

これから必要なのは、地域ごとの実情を見ることです。

そして、地方でも歯科医療を続けられる仕組みを、今のうちから考えていくことだと思います。

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平安時代の歯医者さん?🦷

2026年06月28日

〜貴族たちも、じつは歯痛に泣いていた〜

「歯が痛い……😭」

このつらさ、現代人だけのものではありません。

レントゲンも、麻酔も、歯を削る機械もなかった平安時代。

それでも、人間に歯がある以上、むし歯も、歯ぐきの腫れも、口臭も、歯の痛みもありました。

では、平安時代の人たちは、歯が痛くなったらどうしていたのでしょうか?

もちろん、今のような「歯科医院」はありません。

白衣を着た歯科医師もいません。

でも、歯や口の病気を診る医療は、ちゃんと存在していました。


『医心方』に書かれていること

その手がかりになるのが、平安時代中期にまとめられた医学書、『医心方』📚

これは日本に現存する最古級の医学書とされ、当時の医療を知るうえでとても大切な資料です。

そして面白いことに、この『医心方』には、歯や口の病気についての記述がいくつも出てきます。

たとえば――

「歯が痛い」

「むし歯で痛む」

「歯が崩れる」

「歯がぐらぐらして抜けそう」

「歯が黄色い、黒い」

「口が臭う」

「歯ぐきから血が出る」

……あれ?これ、今の歯科医院でも聞くお悩みにかなり近いですね😳


平安時代の歯の治療法とは?

つまり平安時代の人たちも、私たちと同じように悩んでいたわけです。

ただし、治療法は現代とはまったく違います。

今なら、むし歯を削って詰め物をしたり、神経の治療をしたり、歯周病なら歯石を取ってプラークコントロールをしたりします🪥

でも平安時代には、そうした現代的な歯科治療はありません。

当時の治療は、

  • 薬を飲む
  • 薬を塗る
  • 膏薬を貼る
  • 針を刺す
  • お灸をする
  • 患部を焼く

といったものが中心でした。

……「焼く」!?🔥

今の感覚で聞くと、かなり怖いですね。

でも当時の医学では、痛みや腫れは「体の中の悪いもの」や「気や血の乱れ」などとして考えられていました。

だから、薬や針やお灸で、体のバランスを整えようとしたのです。

そして、どうにもならない歯は、やはり抜くしかなかったでしょう。

ここで大事なのは、平安時代の人たちが「歯の病気を何も知らなかった」わけではない、ということです。

むしろ、歯の痛み、むし歯、歯のぐらつき、口臭、歯ぐきからの出血などを、かなり細かく観察していました。

現代の歯科医療から見ると治療法は未熟でも、症状を見つめる目はなかなか鋭かったのです👀


お歯黒!

もう一つ、平安時代の歯で面白いのが、お歯黒です。

現代では「白い歯」がきれいだとされます✨

ところが平安時代の貴族社会では、歯を黒く染めることが、成人のしるしや身だしなみ、美しさの表現になっていきました。

今の感覚では、ちょっと不思議ですよね。

でも、美しさの基準は時代によって変わります。

現代人がホワイトニングをするように、平安貴族は歯を黒く染めていたのです。

ここに、少し面白いねじれがあります。

『医心方』には、歯が黄色い、黒い、口が臭う、といった病気の記述があります。

一方で、貴族文化では、歯を黒く染めることが美しさや成人のしるしになりました。

つまり、同じ「黒い歯」でも、病気としての黒さと、文化としての黒さがあったわけです。

歯は、食べるための道具であると同時に、見た目や身分、年齢、礼儀作法にも関わるものだったのですね。


いつの時代も人間は一緒

平安時代の人たちは、現代のような歯科医療を持っていたわけではありません。

むし歯を精密に削ることも、根管治療をすることも、歯周病の原因菌を理解することもできませんでした。

それでも、歯の痛みに苦しみ、口臭を気にし、歯ぐきの出血に悩み、歯の見た目を整えようとしていました。

そう考えると、千年前の人たちは、決して遠い存在ではありません。

宮中で和歌を詠んでいた貴族も、きらびやかな装束をまとった姫君も、もしかすると夜中に歯痛で眠れなかったかもしれません🌙

「歯が痛い」

この一言だけで、千年前の人と現代の私たちは、意外なほど近くなります。


おわりに

歯科の歴史を見ると、医療の進歩だけでなく、人間の暮らしや美意識まで見えてきます。

平安時代の歯の治療は、今から見ると怖く、頼りなく、少し不思議です。

でもその奥には、痛みをなんとかしたい、きれいに見せたい、健康でいたい、という人間の変わらない願いがありました。

歯の歴史は、ただの医療の歴史ではありません。

人がどう生き、どう装い、どう苦しみ、どう治そうとしてきたかの歴史でもあるのです🦷✨

ちなみに現代では、歯の痛みは我慢するより、早めに原因を調べることが大切です。

平安貴族のように祈ったり焼いたりする前に、まずは歯科医院へご相談くださいね🦷


参考文献・参考資料📚

この記事を書くにあたり、以下の資料を参考にしました。

・丹波康頼『医心方』
平安時代中期にまとめられた、日本に現存する最古級の医学書。歯や口の病気についての記述も見られます。
https://emuseum.nich.go.jp/detail?content_base_id=100173&content_part_id=0&content_pict_id=0&langId=ja&webView=

・長崎県歯科医師会「日本最古の医書とされている『医心方』」
『医心方』に記された歯の病名や、薬物療法・膏薬・針・灸・焼灼などの治療法について紹介されています。
https://www.nda.or.jp/study/history/isinkata

・日本歯科医師会「お歯黒について」
平安時代の貴族社会に広がったお歯黒の風習について解説されています。
https://www.jda.or.jp/park/knowledge/index04.html

・日本歯科医師会「歯科医学の進歩と歴史」
古代から近代にかけての歯科医学・口中科の流れを概観する資料です。
https://www.jda.or.jp/park/histry/index11.html

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🦷 怪我で歯が欠けた!どうしたらいい?

2026年06月21日

神経は残せる?予後はどうなる?

転んだり、ぶつけたり、スポーツ中に当たったりして、前歯が欠けたり、折れたりすることがあります。

歯が折れると、びっくりしますよね。

「この歯、もうダメなの?」

「神経を取らないといけないの?」

「折れたかけらは使えるの?」

そんな不安を感じる方も多いと思います。

でも、まず安心してください。

歯が折れた=すぐ抜歯ではありません。

状態によっては、歯の神経を残せることもあります。

ただし、怪我で折れた歯は、あとから神経が弱ってしまうこともあります。

だからこそ大切なのは、早めの受診と、その後の経過観察です。

 


🏃‍♂️ まず、歯が折れたらどうする?

怪我で歯が折れたら、できるだけ早く歯科医院を受診してください。

特に、こんな場合は早めにご相談ください。

  • 歯の中に赤い点が見える
  • ズキズキ痛む
  • 歯がぐらぐらする
  • 歯の位置がずれた
  • 噛むと強く痛い
  • 歯ぐきから血が出ている
  • 折れた範囲が大きい

歯の中に赤い点のようなものが見える場合、歯の神経が出ている可能性があります。

「神経が出たら、もう神経を取るしかないの?」と思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

条件が合えば、神経を残す治療ができることもあります。

 


🧩 折れた歯のかけらは捨てないで!

折れた歯のかけらが見つかったら、ぜひ持ってきてください。

状態が良ければ、かけらを歯に戻すように接着できることがあります。

使えない場合でも、「どのように折れたか」を判断する大切な手がかりになります。

持ってくるときは、できれば乾かさずに、小さな容器などに入れてお持ちください。

水や牛乳などで軽く湿った状態にしておくとよい場合があります。

ただし、市販の接着剤でつけることは絶対にしないでください。

アロンアルフアなどの接着剤は歯科治療用ではありません。

かえって治療が難しくなってしまうことがあります。

 


🦷 歯が折れたとき、治療はどう決まる?

歯が折れたときの治療は、見た目だけでは決まりません。

大切なのは、次のようなポイントです。

  • どこまで折れているか
  • 神経が出ているか
  • 歯がぐらついているか
  • 歯の位置がずれているか
  • 根っこが完成している歯か
  • 怪我からどのくらい時間が経っているか

少し欠けただけなら、白い樹脂の材料で修復できることが多いです。

もう少し深く折れている場合は、しみる症状が出ることがあります。

さらに深く折れて、神経が出ている場合は、神経を守る処置や、必要に応じて根の治療を検討します。

 


😨 神経が出たら、必ず神経を取るの?

いいえ。必ずしも神経を取るわけではありません。

最近では、条件が合えば、神経をできるだけ残す治療を行います。

たとえば、怪我で歯が折れて神経が少し見えている場合、神経の表面の傷んだ部分だけを少し取り除き、残った神経をお薬で保護する方法があります。

これは、部分断髄歯髄保存処置と呼ばれる治療です。

特に若い永久歯では、神経を残すことに大きな意味があります。

神経が生きていることで、歯の根が成長を続けたり、歯そのものの強さを保ちやすくなったりするからです。

 


🌱 神経を残せることもあります

怪我で神経が少し出た場合でも、早めに適切な処置ができれば、神経を残せることがあります。

実際に、外傷で歯が折れて神経が出た歯でも、部分断髄などの治療で良好な経過をたどることがあります。

つまり、「神経が見えた=すぐ神経を取る」ではありません。

ただし、すべての歯で残せるわけではありません。

歯の状態、痛みの程度、出血の状態、歯の揺れ、レントゲン所見などを確認して判断します。

 


⚠️ 見た目には小さな欠けでも、油断できないことがあります

ここがとても大事です。

歯が少し欠けただけに見えても、怪我の衝撃で歯が強く揺さぶられていることがあります。

歯の神経は、歯の根の先から入ってくる細い血管によって生きています。

怪我で歯が強く揺さぶられると、この血流がダメージを受けることがあります。

つまり、見た目には小さな欠け方でも、歯の中では神経が弱っていることがあるのです。

 


🧠 「折れた大きさ」だけでは予後は決まりません

患者さんから見ると、

「少ししか欠けていないから大丈夫そう」

「大きく折れたからもうダメかも」

と思いやすいです。

もちろん、折れた大きさも大切です。

でも、怪我で折れた歯では、それだけでは判断できません。

実は、予後に大きく関係するのは、

歯がどれだけ揺さぶられたか

歯の周りの組織がどれだけ傷んだか

根の先の血流が守られているか

という点です。

歯がぐらついていたり、位置がずれていたり、歯ぐきから出血していたりする場合は、神経があとから死んでしまうリスクが高くなることがあります。

 


😳 痛くないから大丈夫、とは限りません

怪我をした直後は、歯の神経の反応が一時的に鈍くなることがあります。

そのため、

「冷たいものに反応しない」

「検査に反応しない」

ということがあっても、それだけですぐに神経が死んだとは判断できません。

逆に、痛みが少ないからといって、完全に安心とも言い切れません。

外傷後の歯は、時間が経ってから変化が出ることがあります。

 


🔍 だから、経過観察が大切です

怪我で折れた歯の治療は、当日の処置だけで終わりではありません。

最初は問題なさそうに見えても、数週間から数か月後に神経が弱ってくることがあります。

そのため、治療後も定期的にチェックします。

確認するのは、たとえば次のようなことです。

  • 歯の色が変わっていないか
  • 痛みが出ていないか
  • 歯ぐきが腫れていないか
  • レントゲンで根の先に異常がないか
  • 神経の反応が戻ってくるか

これは「念のため」ではなく、歯を長く守るために必要な確認です。

 


🛠️ もし神経が死んでしまったら?

もしあとから神経が死んでしまった場合は、根の治療が必要になることがあります。

神経が死んだまま放置すると、歯の根の先に炎症が起きたり、歯ぐきが腫れたり、膿がたまったりすることがあります。

ただし、神経が死んだからといって、すぐに歯を抜くという意味ではありません。

多くの場合、根の治療を行って、歯を残すことを目指します。

 


🚨 歯が「折れた」ではなく「抜けた」場合は別です

歯が欠けた・折れたのではなく、歯が丸ごと抜けてしまった場合は、さらに急ぎます。

永久歯が抜けた場合は、時間との勝負です。

歯の根をなるべく触らず、乾燥させないようにして、すぐに歯科医院や口腔外科を受診してください。

ただし、乳歯が抜けた場合は、基本的に元の場所に戻しません。

永久歯と乳歯では対応が違うため、迷ったらすぐにご連絡ください。

 


✅ まとめ

怪我で歯が折れたときは、まず落ち着いてください。

そして、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

折れた歯のかけらがあれば、捨てずに持ってきてください。

歯の神経が見えていても、必ず神経を取るとは限りません。

状態によっては、神経を残す治療ができることがあります。

ただし、怪我で折れた歯は、見た目だけでは判断できません。

小さく欠けただけに見えても、歯が強く揺さぶられていると、あとから神経が死んでしまうことがあります。

大切なのは、

早めの受診

適切な初期処置

その後の経過観察

この3つです。

「少し欠けただけだから大丈夫」と自己判断せず、怪我をした歯は一度きちんと確認しましょう。

歯をできるだけ長く守るために、早めの対応がとても大切です。

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外れた銀歯・被せ物を「瞬間接着剤」でつけないでください🦷💦

2026年06月14日

食事中に、銀歯や被せ物がポロッと外れてしまった。

入れ歯が割れてしまった。

でも、すぐに歯医者に行けない……。

そんなとき、つい思ってしまうかもしれません。

「アロンアルフアみたいな瞬間接着剤で、とりあえず付ければいいのでは?」

でも、これはおすすめできません。

外れたものは、捨てずに保管してください。

そして、ご自分で接着せず、できるだけ早めに歯科医院へご相談ください。

合言葉は、

「取れたら、付けずに持参」🦷✨

です。

一時しのぎのつもりで瞬間接着剤を使うと、本来ならそのまま戻せたかもしれない被せ物が、戻せなくなることがあります。

今回は、なぜ家庭用の瞬間接着剤で歯の被せ物や入れ歯を直してはいけないのかを、わかりやすく解説します。

 


瞬間接着剤は「歯科用セメント」ではありません

アロンアルフアなどの瞬間接着剤は、身の回りのものをすばやく接着するための便利な道具です。

※特定の商品を悪く言う意図ではありません。

家庭用の瞬間接着剤を、口の中の治療に使うことが問題なのです。

歯科医院で使う接着材やセメントは、ただ「くっつけばよい」というものではありません。

歯科用の材料には、

  • 口の中で安全に使えること
  • 唾液の中でも安定していること
  • 噛む力に耐えられること
  • 薄く均一に広がること
  • 余った材料をきれいに取れること
  • 必要なときに再治療できること
  • 歯、金属、セラミックなどに合わせて使えること

など、たくさんの条件があります。

一方、家庭用の瞬間接着剤は、歯や被せ物を口の中で正しく付けるために作られた材料ではありません

 


問題① 正しい位置に戻せないことがあります

銀歯や被せ物は、とても精密に作られています。

見た目ではわからないほどの、ほんの少しのズレでも問題になります。

問題② 噛み合わせが狂うことがあります

被せ物が少しでも浮いていると、その部分だけ強く当たります。

問題③ むし歯や歯の破折を見逃すことがあります

被せ物が外れる原因は、単に「接着が弱くなったから」とは限りません。

実際には、

  • 被せ物の下でむし歯が進んでいた
  • 歯が欠けていた
  • 土台ごと外れていた
  • 被せ物が合わなくなっていた
  • 噛む力で壊れていた

ということもあります。

その状態で瞬間接着剤を使って戻してしまうと、問題を隠してしまいます。

問題④ 汚れや細菌を閉じ込めてしまいます

外れた被せ物の内側や、歯の表面には、

  • 唾液
  • 食べかす
  • 古いセメント
  • 細菌
  • むし歯になった歯質

などが付いていることがあります。

そのまま瞬間接着剤で付けるということは、汚れた面にフタをしてしまうようなものです。

問題⑤ 再治療が難しくなることがあります

これが、とても大きな問題です。

瞬間接着剤が被せ物の内側や歯に残ると、歯科医院で取り除くのが大変になります。

その結果、

  • 被せ物の内面を傷つける
  • 歯を余計に削る必要が出る
  • 適合の確認がしにくくなる
  • 歯科用セメントがうまく効かなくなる
  • 本来戻せた被せ物が戻せなくなる

ことがあります。

問題⑥ 唇・舌・歯ぐきに付くと危険です

瞬間接着剤は、歯や被せ物だけでなく、唇、舌、頬、歯ぐきにも強くくっつきます。

誤って粘膜に付くと、

  • 唇や頬がくっつく
  • はがすときに傷ができる
  • ヒリヒリする
  • ただれる
  • 炎症を起こす

ことがあります。

問題⑦ 入れ歯の修理にも使わないでください

入れ歯が割れたときに、瞬間接着剤でくっつけてしまう方もいます。

しかし、これもおすすめできません。

入れ歯は、破片をただ貼り合わせればよいものではありません。

少しズレて接着されるだけで、

  • 歯ぐきに当たって痛い
  • 噛み合わせが変わる
  • 入れ歯が浮く
  • 粘膜に傷ができる
  • さらに割れやすくなる

ことがあります。


「強力接着」なら大丈夫、ではありません

瞬間接着剤は、たしかに強力です。

でも、歯科治療に必要なのは、単に「強くくっつくこと」だけではありません。

大切なのは、

  • 正しい位置に戻ること
  • 噛み合わせが合うこと
  • 隙間ができないこと
  • 歯や歯ぐきを傷めないこと
  • むし歯や破折を見逃さないこと
  • 必要なときに再治療できること

です。

瞬間接着剤は、表面の小さな凹凸や隙間に入り込んで固まることで、一時的にくっつくことがあります。

しかし、歯科用の接着材のように、歯、金属、セラミック、ジルコニア、レジンなどに合わせて設計されているわけではありません。

つまり、

「くっつくこと」と「正しく治療されていること」は別です🦷

ここがとても大切です。

 


外れたときは、どうすればいい?

被せ物、詰め物、入れ歯などが外れたときは、次のようにしてください。

① 外れたものは捨てない

再装着できることがあります。

小さな袋やケースに入れて保管してください。

ティッシュに包むと、うっかり捨ててしまうことがあるので注意しましょう。

② 自分で接着しない

瞬間接着剤、工作用接着剤、接着剤付きテープなどは使わないでください。

一時的に付いたように見えても、あとで治療が難しくなることがあります。

③ その部分で強く噛まない

外れた歯の部分では、なるべく噛まないようにしましょう。

歯が欠けたり、しみたり、痛みが出たりすることがあります。

④ できるだけ早めに歯科医院へ連絡する

痛みがなくても、早めの確認が大切です。

外れた原因によっては、早く対応すれば再装着できることがあります。

⑤ 痛み・腫れ・強いしみがある場合は早めに相談する

単なる脱離ではなく、むし歯、歯髄炎、歯の破折などが関係していることもあります。

我慢せずにご相談ください。

 


最後に

外れた銀歯、被せ物、詰め物、入れ歯を、
アロンアルフアなどの瞬間接着剤で付けるのはおすすめできません。

一時しのぎのつもりでも、

  • 正しい位置に戻らない
  • 噛み合わせが狂う
  • むし歯や破折を見逃す
  • 汚れや細菌を閉じ込める
  • 歯や補綴物を傷める
  • 再治療が難しくなる
  • 口の粘膜を傷つける
  • 入れ歯の適合が悪くなる

といった問題が起こることがあります。

外れたものは、捨てずに保管してください。
そして、ご自分で接着せず、できるだけ早めに歯科医院へご相談ください。

「取れたら、付けずに持参」🦷✨

これが一番安全です。

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歯の健康フェア2026

2026年06月7日

本日は、毎年恒例の歯の健康フェアでした。

たくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました!!

毎年、僕は「歯のクイズ博士&紙ひこうき博士」として出演してます(笑)

また来年お会いしましょう!

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「面白い情報」と、「本当に役立つ情報」🦷

2026年05月24日

テレビやSNSでは、

「面白いこと」

「人が驚くこと」

「ちょっと刺激的なこと」

が注目されやすいですよね。

強い言葉や、思い切った発言は、たしかに目を引きます。

でも、ときにはその言葉が、思わぬ形で誰かを傷つけてしまうこともあります。

最近も、あるタレントさんの番組での発言が話題になり、大きな騒動になったというニュースがありました。

そのニュースを見て、考えさせられました。

誰が悪い、という話をしたいわけではありません。

ただ、「面白いことを言わなければいけない空気」というものは、少し怖いなと思ったのです。


場を盛り上げるために、少し強いことを言う。

周りもそれを期待する。

本人も、その期待に応えようとする。

でも、その結果、誰かを傷つけたり、あとから自分自身も苦しくなったりすることがあります。

実は、これは医療の情報発信にも少し似ています。


歯科の世界でも、

「この治療法はすごい!」

「今までの治療はもう古い!」

「これを知らないと損をする!」

「たったこれだけで劇的に変わる!」

というような言葉は、目を引きます👀

たしかに、新しい治療法や材料、機械にはすばらしいものもあります。歯科医療も日々進歩しています。


でも、医療はそんなに単純ではありません。

ある人にとって良い治療が、別の人にも必ず良いとは限りません。

新しい治療が、いつも一番良いとも限りません。

昔から行われている治療が、価値のないものというわけでもありません。

本当に大切なのは、

その患者さんに合っているか

安全に行えるか

長い目で見てよい結果につながるか

費用や通院の負担はどうか

その人の生活に無理がないか

といったことを、一つひとつ丁寧に考えることです。

歯科医療の本質は、派手な一発逆転ではありません。


毎日の歯みがき。

定期的なメンテナンス。

むし歯や歯周病を早めに見つけること。

治療した歯を長く守ること。

入れ歯やかぶせ物を、必要に応じて調整していくこと。

どれも、SNSで大きく話題になるような内容ではないかもしれません。

正直、少し地味です😅

でも、その地味なことこそが、お口の健康を長く支えてくれます。

「すごい治療」よりも、「続けられる予防」。

「一瞬で変わる方法」よりも、「毎日の小さな積み重ね」。

「驚く話」よりも、「本当に役に立つ話」。

私たちは、そういう情報を大切にしたいと思っています。


もちろん、分かりやすく伝える工夫は必要です。

むずかしい専門用語ばかりでは、患者さんには伝わりません。

でも、分かりやすくすることと、過激にすることは違います。

不安をあおるような言葉で、無理に治療へ誘導する。

他の治療法を必要以上に悪く言う。

「これだけが正解です」と言い切る。

そういう情報には、少し注意が必要です⚠️

歯科医院からの情報発信は、派手でなくてもいいと思っています。

むしろ、派手すぎない方がよいこともあります。

地味でも、正しいこと。

当たり前に見えても、大切なこと。

すぐに結果が出なくても、長い目で見て健康につながること。

そういうことを、これからも丁寧に伝えていきたいと思います。

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大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)

2026年05月17日

画像佐渡金山の守り神、大山祗神社。

江戸時代のはじめ、1605年に創建されたといいます。

400年以上の歴史を持つ神社です。

祭神は山の神様である大山津見神(おおやまつみのかみ)と、 その娘である女神、木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)。

怖いパパと美しい娘さんのイメージがあります。

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初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私達にお話しして頂けたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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予約キャンセルについて

当院は予約制です。

それは、患者さんに質の良い医療を提供するためには、しっかり時間を取ることが必要と考えているからです。
予約を取ることによって、どんなに患者さんが多く来院されても、丁寧な治療を行うことが可能になり、患者さんの健康が守られます。

もし、一人の患者さんが、当日に予約を忘れて来院されないとどうなるでしょうか?

その患者さんにとっては、治療が前に進まず病気が治りませんので、もちろん損失です。
また、その患者さんが取っていた予約の枠があれば、他の患者さんの治療をすることができます。
つまり、他の患者さんにも迷惑が掛かってしまいます。

さらに医院としては、その患者さんのために滅菌・消毒をして準備していた器具や薬品などがすべて無駄になります。
予約制の医院にとって、キャンセルは本当に困った問題なのです。

出来る限りご予約は守っていただくことをお願いいたします。

もし、ご予約当日の変更・キャンセルが3回、もしくはご連絡なしのキャンセルが1回あった患者様は、
大変心苦しいのですが、次回以降のご予約をお取りできなくなります。

ご協力の程、なにとぞよろしくお願いいたします。