😮💨💦 誤嚥(ごえん)って、実はとても怖い
2026年01月18日

〜いちばん怖いのは「窒息」、次が「誤嚥性肺炎」です〜
「誤嚥(ごえん)」という言葉、
聞いたことはあるけど、
どれくらい危険なのかはよく分からない…
そんな方も多いと思います。
今日は、
✔ なにが一番怖いのか
✔ どうして起こるのか
✔ 何を気をつければいいのか
を、できるだけ分かりやすくお話しします。
🍚 そもそも誤嚥ってなに?
誤嚥(ごえん)とは、
本来は食道に入るはずの
などが、間違って気管(肺のほう)に入ってしまうことです。
⚠️ 誤嚥で一番怖いのは…
🥇 第1位:窒息
これはもう、ダントツで一番怖いです。
- 食べ物が気道をふさぐ
- 息ができなくなる
- 数分で命に関わる
👉 その場ですぐに起こる危険です。
🥈 第2位:誤嚥性肺炎
こちらは、じわじわ怖いタイプ。
誤嚥したものと一緒に、
お口の中の細菌が肺に入り、
肺炎を起こすのが誤嚥性肺炎です。
特に注意が必要なのが👇
💡 むせない誤嚥(サイレント誤嚥)
👉 肺炎を起こして、初めて分かることもあります。
👀 こんな様子はありませんか?
誤嚥のサインかもしれません。
- 食事中・食後に ゼーゼー、ゴロゴロ
- 声が ガラガラ、湿っぽい
- 食後に息が苦しそう
- 肺炎を何度も繰り返す
「むせてないから大丈夫」とは限らないのが、
誤嚥のやっかいなところです。
🤔 なぜ誤嚥が起こりやすいの?
誤嚥は、ひとつの原因だけで起こることは少なく、
いくつかの要因が重なります。
たとえば…
- 食べ物をうまくまとめられない
- よく噛まずに丸のみしてしまう
- 舌や口の動きがうまくいかない
- 筋肉が弱くなった
- 姿勢が不安定(猫背・体が反る など)
- 逆流や嘔吐がある
- 薬の影響でぼーっとしている
さらに、歯科治療中も要注意⚠️
水・歯石・抜けた歯などが、
誤って気管に入ることがあります。
🦠 誤嚥性肺炎と「お口」の深い関係
ここ、とても大事なポイントです👇
👉 点滴やチューブ栄養など、口から食べていなくても、肺炎のリスクは下がりません
お口の中が汚れていると、
を誤嚥することになります。
食事を食べていないのに、肺炎につながることがあります。
🪥 お口を清潔に保つことは、命を守るケア
これは本当にその通りです。
✅ 今日からできる誤嚥対策
🪑① 姿勢を整える
- 猫背、反った姿勢、崩れた姿勢はよくありません
- 安定した姿勢で食べましょう
- 寝たきりの方も、食べる時は上体を無理のない範囲で起こしましょう
🍮② 食べ物を見直す
- バラバラにならない
- まとまりやすい
- 今の発達や状態に合った硬さ
🪥③ お口をきれいに
- 毎日の歯みがき
- 専門家による歯石除去
- 細菌を減らす=肺炎予防
💨④ 必要に応じて吸引
- 介護が必要な方で、口の中にいつも唾液が溜まっているようなときは、唾液を吸引してから食べ始めましょう。
🚑 もし「のどが詰まった!」ときは
- 迷わず119 救急車📞
- 背中を叩く(背部叩打法:手のひらの付け根で、左右の肩甲骨の中間を何度も力強く叩く方法)
- お腹を圧迫(ハイムリック法:後ろから抱きかかえ、握り拳をみぞおちの下に当てて、手前上方に向かって素早く押し上げ、強い圧力を加えて異物を排出させる方法。基本的には大人に対して行ってください)
- 吸引器で異物が取れる場合には使用
- 意識があれば横向きに寝かせる
「こんなことで救急車を呼ぶのは良くないかな?」は気にしなくてOKです。
窒息はわずかな時間で命にかかわりますので、すぐ救急車を呼びましょう。
✨ まとめ
- 誤嚥で一番怖いのは窒息
- 次に怖いのが誤嚥性肺炎
- むせない誤嚥がある
- お口のケアは命を守るケア
小さな工夫の積み重ねが、
大きな安心につながります。
気になることがあれば、
ぜひ医師・歯科医師・専門職に相談してくださいね 😊
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国の医療費は抑えたい。でも、ちゃんと診てもらいたい。
2026年01月11日

はじめに 😊
SNSやニュースを見ていると、医療についてこんな声をよく見かけます。
- 「国の財政が厳しいんだから、医療費はもっと抑えるべき」
- 「社会保障が膨らみすぎている。医療が不効率だからじゃない?」
一方で、同じ社会から、こんな不満も聞こえてきます。
- 「病院が混んでいて、なかなか診てもらえないんだよ…」
- 「診察時間が短くて、ちゃんと話を聞いてもらえた気がしない」
- 「予約をキャンセルしただけなのに、冷たい対応をされた」
どちらも、素直な気持ちだと思います。
ただ、この2つは――
同時に解決するのは難しい、というのが現実です。
「国の医療費を抑制する」とは、どういう意味か 🤔
ここで少し、言葉を整理します。
この記事で言う
「医療費を抑える」とは、
患者さんの窓口負担を軽くする、という意味ではなく
国や自治体が負担する医療費全体を、これ以上増やさないようにする
というニュアンスです。
- 高齢化が進む
- 医療技術は高度化する
- でも、税収には限りがある
こうした状況を考えると、
「国の財政負担をどう抑えるか」という議論自体は、
決して極端なものではありません。
むしろ必須だと思います。
国の負担を抑えるために、実際に使われる方法 🧩
では、国が医療費を抑制しようとすると、現実にはどんな手段が取られるのでしょうか。
多くの場合、次のような組み合わせになります。
- 💰 診療報酬を上げない、あるいは引き下げる
- 👛 患者の自己負担割合を増やす
- 🏥 医療機関の数を減らし、機能を集約する
- 👩⚕️👨⚕️ 医療者の人数を増やさない(自然減を容認する)
「どれか一つ」ではなく、
少しずつ、同時に進められるのが特徴です。
その結果、現場と患者さんに起きる変化 🌊
① 診察時間は短くなりやすい ⏱️
診療報酬が抑えられると、医療機関は数を診ることで経営を維持する必要があります。
結果として、
- 問診は簡潔に
- 説明は要点中心に
- 「今日はここまで」が増える
これは、医療者の気持ちの問題というより、制度の帰結です。
② 患者の自己負担は、じわじわ増える 👛
自己負担割合の引き上げや、保険適用範囲の見直しによって、
- 「前より支払いが増えた気がする」
- 「これくらいなら、今回は様子を見ようかな」
と感じる人が増えていきます。
国の財政負担を減らす、という意味では合理的ですが、
受診控えが起きやすくなるのも事実です。
軽いうちに治してしまえば何でもない病気が、重症化して命にかかわることが出てくるかもしれません。
③ 予約やキャンセルに厳しくなる 📅
余裕の少ない運営になるほど、
- 空き時間=そのまま収入減
- キャンセル=経営への影響
となるため、予約管理はどうしてもシビアになります。
④ 待ち時間は、むしろ減りにくい ⌛
医療は、工場のラインのようにはいきません。
- 高齢者の複雑な病状
- 予測できない急変
- 急患の割り込み
こうした要素がある限り、効率化しても待ち時間は残りやすいのです。
海外ではどうなっているのか 🌍
アメリカの場合
アメリカでは、国の医療費負担は比較的抑えられています。
その代わり、
- 医療費の多くを個人や民間保険が負担
- 保険の内容によって受けられる医療が大きく違う
という仕組みです。
結果として、
- 「費用が心配で受診を控える」
- 「後から高額な請求が来て驚く」
といった話は、珍しくありません。
ヨーロッパの国々では
ヨーロッパでは、国が広く医療費を負担する代わりに、
- かかりつけ医を必ず経由
- 専門医や検査まで数週間〜数か月待つ
という仕組みを持つ国があります。
自己負担は軽くても、「時間」という別のコストを支払う形になります。
日本の医療は、実はかなり特別
日本は、
- 国の財政負担が大きい
- 比較的低い自己負担
- 自由に医療機関を選べる
- 比較的早く受診できる
という点で、国際的に見ても珍しい位置にあります。
ただしそれは、診療報酬を抑え続け、医療者の努力で支えてきた部分もあります。
物価が高くなってきて、いま全国の病院が経営難に陥っていますが、今まで現場の努力で何とかしていたものに限界が来た結果、ともいえるでしょう。
何を守り、何を受け入れるのか 🧠
- 国の財政負担を抑えたい
- 将来世代へのツケを減らしたい
- 患者の自己負担を増やすこともやむを得ない
そう考えること自体は、決して間違いではありません。
ただし、その選択には、
- 診察は短くなる
- 待ち時間は残る
- 支払いが増える場面がある
という結果も、同時に引き受ける必要があります。
おわりに 🌱
「国の負担は抑えたい」
「でも、今まで通りの医療を受けたい」
この2つの願いの間には、どうしても緊張関係があります。
どんな医療を社会として残したいのか。
そのために、
誰が、どの形で負担を分かち合うのか。
これは医療者だけの問題ではなく、
私たち一人ひとりに関わる話なのだと思います。
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歯周組織って何だろう?
2026年01月4日
今回はちょっと趣向を変えまして…
【歯周組織】について、解説していきたいと思います。
一般の方には分かりにくいかもしれませんが、申し訳ありません。
まず、【歯周組織】の前に、「歯」からご説明しましょう。
歯の、生えている部分(食べ物を噛む部分)が歯冠、歯ぐきの中に埋まっている部分を歯根と言います。
歯の内部も見ていきましょう。
歯の硬い部分はエナメル質と象牙質でできていて、その中には歯髄(歯の神経や血管)があります。
そして、根っこを覆うように、セメント質があります。
実はこのセメント質は【歯周組織】でもあるのですが、それは後でご説明します。
それと、この後の説明は歯のくびれ(歯頚部)の拡大図でしていきますね。
さて、この歯の周りには、歯ぐき(歯肉)がありますね。
そう、【歯肉】が、まず1つ目の歯周組織です。
・・・ところで、なぜ歯の周りに歯肉が必要なのでしょう?
もし歯肉がなかったら?を想像してみて下さい。
もし歯肉がなかったら、あごの骨がむき出しになりますね。
ヤバイ。
それに、歯根もむき出しです。
しみますね。
体でたとえると、皮膚がめくれて無くなった状態と同じです。
皮膚や歯肉のことを「上皮」といいます。
人間の体は、「外に触れる部分は上皮で覆われる」ルールがあるんです。
ふーん、でも「歯」が歯ぐきから突き出てるよね。
歯ぐきに穴あいてるじゃん。
ぜんぶ上皮で覆われるっていうルール破ってない?
と思った方は鋭い。
実は、歯の中でも「エナメル質は上皮由来」なのです。
健康な人は、歯肉とエナメル質という上皮由来の組織で、全て覆われているのですね。
でも、歯と歯肉だけでは噛めないですね。
歯をしっかり支えてくれる硬~い組織、そう【歯槽骨】が2つ目の歯周組織です。
あれ?歯根と歯槽骨の間に隙間がありますね。
骨は、新陳代謝が活発です。自ら壊しては作り直し、を常に続けています。
もし、歯根と歯槽骨が密着すると…
骨の中にある壊し屋「破骨細胞」が歯根を壊し始めます!
壊れたところを、直し屋「骨芽細胞」が骨で埋めていきます!
すると、歯根がどんどん無くなって、骨で置き換わってしまいます。
これは置換性吸収とか、アンキローシスと言われます。
歯根と歯槽骨の間には、何かが必要ですね。
それを埋めてくれるのが3つ目の歯周組織【歯根膜】です。
歯根膜は多くの細い線維でできていて、歯根と歯槽骨を繋いでくれます。
たくさんのロープで歯と骨を繋がれているのを想像して下さい。
でも、ちょっと待って。
ロープの端っこはどうなっているんでしょう?
歯根と歯槽骨としっかり繋ぐには、ロープが歯や骨にガッチリと食い込んでいる必要があるはずです!
そこで、最後の歯周組織【セメント質】の登場です。
セメント質は、象牙質を覆う硬い組織ですが、歯根膜の線維がその中に食い込んでいるんです。
これで、歯根と歯根膜がガッチリくっつきました。
セメント質が歯周組織に分類されるのは、こういう理由なんですね。
もちろん、歯根膜のロープは、歯槽骨側にもガッチリ食い込んでいます。
骨の中でも線維が食い込んでいる部分を、特に【固有歯槽骨】と言ったりします。
実は実は!【セメント質・歯根膜・固有歯槽骨】は、もともと同じ組織から作られるんです。
だんご3兄弟ならぬ、歯周3兄弟。
もう少し詳しく言うと、同じ骨組織なのに、固有歯槽骨は、その周りの歯槽骨(支持歯槽骨)と親になる細胞が違うんです。
レントゲンでは見分けがつきませんが、歯の周りの骨には二種類ある、と知ると、臨床的にも面白い現象があるんです。
ま、それはまた別のお話。
まとめますと、歯周組織は文字通り歯の周りで歯を支える組織で、
①外側を覆う上皮としての【歯肉】
②歯根を支える【歯槽骨】
③歯槽骨と歯根を繋ぐ【歯根膜】
④歯根膜が食い込んだ【セメント質】 です。
長文お読み下さりありがとうございました!
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院内新聞 2026年新春号 できました!
2026年01月1日

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父 至の逝去につきまして
2025年12月28日
去る12月21日、私の父であり、渡部歯科医院時代の院長である渡部 至が逝去いたしました。
地域の皆様からの、生前のご厚意に深く感謝申し上げます。
本日、父の葬儀を無事に執り行うことができました。
本当にありがとうございました。
父はおよそ40年間にわたり、地域の歯科医療に従事してまいりました。
大変お世話になりました。
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😖 歯医者がこわい…そんな方へ。「笑気鎮静法」を始めました!
2025年12月21日

歯科治療と聞くだけで
🦷「ドキドキする」
😵「体に力が入る」
🤢「オエッとなるのがつらい」
そんな方、実はとても多いんです。
そこで当院では、
✨ 笑気鎮静法(しょうきちんせいほう) ✨
を新しく導入しました!
(笑気鎮静法は保険適応です)
🌬️ 笑気鎮静法ってなに?
笑気鎮静法は、
笑気ガス(亜酸化窒素)と酸素を混ぜたガスを鼻から吸う方法です。
🫧 ふわっとリラックス
🫧 不安や緊張がやわらぐ
🫧 体の力が抜ける
…そんな状態になります。
💡 眠ってしまうわけではありません!
意識はあり、会話もできます。
👍 笑気鎮静法のいいところ(メリット)
😊 ① 歯医者さんへの「こわさ」が減る
「怖い…」という気持ちが和らぎ、
気づいたら治療が終わっていた、という方も。
🤢 ② オエッとなりにくい
型取りや奥歯の治療が苦手な方にもおすすめです。
⏱️ ③ 効果が出るのも、切れるのも早い
吸い始めて数分で効果が出て、
治療後は 5~10分ほどで元の状態 に戻ります。
🧒 ④ お子さんにも使われる方法
歯医者が苦手なお子さんにも、
安全性の高い方法として広く使われています。
🙆 ⑤ 保険適応の治療です
保険診療で行う笑気鎮静法には、保険がききます。
(保険がきかない治療の場合には、保険適応とはなりません)
⚠️ 知っておいてほしい注意点(デメリット)
❗ 痛みを消す魔法ではありません
笑気は「不安を和らげる」方法。
痛みは局所麻酔でしっかり抑えます。
❗ 効果には個人差があります
「すごく楽だった!」という方もいれば、
「あまり変わらなかった」という方も。
❗ 使えない場合もあります
体調や持病によっては、
笑気が適さないケースもあります(事前に確認します)。
❓ よくある質問 Q&A
Q️ 笑気って、全身麻酔ですか?
👉 いいえ。
眠らせる麻酔ではなく、
意識があるままリラックスする方法です。
Q️ すぐ効きますか?
👉 多くの場合、3〜5分ほどで効果を感じ始めます。
Q️ 治療後はフラフラしませんか?
👉 治療後に酸素を吸うことで、
ほとんどの方は5~10分程度で普段通りに戻ります。
Q️ 痛みはなくなりますか?
👉 痛みは局所麻酔で対応します。
笑気は「怖さを減らすサポート役」です。
Q️ 子どもも使えますか?
👉 はい 😊
年齢・体格・協力できるかを見ながら判断します。
Q️ 誰でも受けられますか?
👉 体調や既往歴によっては
使えない場合もあります。必ず事前にご相談ください。
🦷 当院の考え方
笑気鎮静法は、
🌱 「無理に使うもの」ではありません。
・通常の治療
・笑気を使った治療
それぞれのメリット・デメリットを説明し、
患者さんと一緒に選ぶことを大切にしています。
🌈 「歯医者が怖い」を、少しでも軽く
「怖いけど、ちゃんと治したい」
そんな気持ちに寄り添える選択肢として、
笑気鎮静法をご用意しました。
気になる方は、
🗣️ お気軽にスタッフまでお声がけください!
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🦷歯科医師として、「正解のない問い」と向き合うということ
2025年12月14日

歯科医師として仕事をしていると、
ときどき、こんな瞬間があります。
「……これで、本当に良かったのかな?」
診療が終わったあと、
説明を終えて診療室を出たあと、
ふと、頭をよぎるそんな思い。
医療には「答えが一つじゃない場面」があります 🤔
一般の方から見ると、
医療は「正解が決まっている世界」に見えるかもしれません。
もちろん、そういう場面もたくさんあります 👍
でも、現場で本当に悩むのは、
医学的な正解だけでは決められない場面です。
たとえば……
- ご高齢で、治療そのものが大きな負担になる方
- 認知症があり、ご本人の意思がはっきり分からない場合
- 「できるだけ口から食べたい」という思いと、安全面の不安がぶつかるとき
こうした場面では、
「これが絶対に正しい!」と言い切れる答えは、正直ありません。
じゃあ、感覚で決めているの?🙄
👉 いいえ、そうではありません。
「正解がない」と聞くと、
少し不安になりますよね。
- 先生の気分で決めているのでは?
- その場の雰囲気で判断しているのでは?
でも、ご安心ください。
日本では、医療・介護・福祉の現場で迷いが生じやすい場面について、
「どう考えていけばいいか」の指針が、きちんと示されています。
国のガイドラインや、医療者向けの手引きには、
共通してこんな姿勢が書かれています👇
- 🌱 まず、ご本人の思いをできる限り大切にする
- 🤝 一人の専門家だけで決めない
- 👩⚕️👨⚕️ 医師・看護師・介護職・家族など、みんなで話し合う
- 🔄 一度決めたことも、状況が変われば見直していい
つまり、
「何を選んだか」よりも「どう考えたか」を大切にしよう、という考え方です。
「迷う医療者」って、頼りないですか?😌
私はむしろ、
まったく迷わず即断できる医療者のほうが、少し怖い
と感じています。
迷うということは、
- 目の前の人の人生を、ちゃんと重く受け止めている
- 簡単に割り切れないと分かっている
ということでもあります。
- ご本人にとって、何が一番つらくないか
- ご家族は、どんな思いでいるのか
- 今だけでなく、これからの生活はどうなるのか
そう考えれば考えるほど、
簡単には決められなくなります。
でも、その立ち止まる時間こそが、
医療にとってとても大切な時間だと、私は思っています。
歯科医師は「答えを押し付けたい」わけではありません 🗣️
「私は分かりませんから、先生にお任せします」
そう言われることもあります。
もちろん、専門家としての意見は、しっかりお伝えします。
でも、人生の選択そのものを、医療者が代わりに決めてしまうこと
には、私は慎重でありたいと思っています。
だからこそ、
- どんな選択肢があるのか
- それぞれの良い点・心配な点
- どんな価値観が関わっているのか
を、できるだけ分かりやすく言葉にして、
一緒に考えることを大切にしています 🤝
🌈おわりに
医療・介護・福祉の「倫理」という言葉は、
ちょっと難しく聞こえるかもしれません。
でも本当は、
「人の人生に関わるとき、どう向き合うか」
という、とても人間らしい問いです。
歯科医師として私は、
これからも――
- 正解がない問いから逃げず
- 一人で抱え込まず
- 悩み、考え、話し合い続ける
そんな姿勢でいたいと思っています 😊
それが、
医療に関わる者としての
いちばん大切な誠実さだと信じているからです。
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フキハラってなに?
2025年12月7日

〜不機嫌を武器にしない〜
みなさんは「フキハラ」という言葉、聞いたことがありますか?
フキハラとは、不機嫌(ふきげん)を振りまいて、相手をコントロールしようとする行為のことです。
声を荒げなくても、怒鳴らなくても、
👣 ドアを強めに閉める
👣 無言でため息
👣 明らかにイライラした動き
こういった「空気」の圧で周囲を萎縮させる――それがフキハラです。
こんな歯医者さんはイヤだ!😱
もし僕がフキハラ歯科医だったら?
これ、ちょっとしたブラックジョークですが……
もし僕が フキハラ全開の歯医者 だったら、確実に患者さんもスタッフさんも逃げ出します。
例えば:
🦷 診療中に無言で舌打ち
→「え、私なんか悪いことした…?」と患者さんが萎縮。
🦷 カルテをバサッと投げ置く
→ スタッフの心の声「今日の機嫌、地雷かも…」。
🦷 説明が極端に短い・冷たい
→ 患者さん「これ本当に聞いていい雰囲気じゃない…」
🦷 朝からずっと不機嫌オーラ
→ スタッフ「今日も始まった…(胃が痛い)」
こんな歯科医院、絶対イヤですよね。
患者さんは治療で緊張しているのに、さらに余計な恐怖を与えてしまいます。
スタッフだって本来の仕事に集中できません。
なぜ、フキハラは良くないのか?💡
理由はシンプルに3つ。
① 人を萎縮させる
不機嫌は「圧力」になります。
相手は本音を言えず、ミスも言い出しづらくなります。
医療ではこれがリスクに直結します。
② チームが壊れる
「今日は機嫌がどうか」
これを毎日予測させられる職場は疲れ切ります。
人はその場から去るか、感情を殺すかのどちらかになりがちです。
③ 本人にも得がない
不機嫌を撒き散らす人は、自分で自分の首を絞めています。
周囲の協力を得られず、孤立していきます。
フキハラをする人への対応法
(無理に戦おうとしなくていい)
相手の機嫌を取ろうとすると、フキハラは強化されます。
こちらができることは、あくまで冷静で合理的な対応です。
① 反応しすぎない
不機嫌な態度に「びびってくれるほど」、相手はそれを武器にします。
静かに、淡々と、通常モードで接する。
これが一番効きます。
② 不機嫌と仕事を分離して扱う
「感情ではなく、事実を扱う」
必要な連絡は普通に行い、感情には巻き込まれない。
③ どうしても支障が出るときは相談
職場なら上司へ、
医療機関内なら別スタッフに相談する。
一人で抱えないことが大切です。
自分がフキハラをしてないかチェック ✔️
人は誰でも疲れている日はあります。
だからこそ、定期的なセルフチェックが大事。
◆ ため息や舌打ちが無意識に出ていないか?
◆ 相手の発言に冷たく返していないか?
◆ 忙しいときほど表情が険しくなっていないか?
◆ 相手が必要以上に遠慮している気配はないか?
◆ 家族や職場で「近寄りがたい日」が多くないか?
1つくらい当てはまる日は誰でもあります。
でも、「常態化していないか」がポイントです。
不機嫌は、人の心を知らないうちに削ります。
だから僕自身も意識的に整えて、医院全体の空気を守りたいと思っています。
おわりに
フキハラは、怒鳴り声よりも気づきにくい分、周りを疲れさせます。
でも、仕組みを知っておけば対処できますし、自分自身も予防できます。
歯科医院は本来、安心して来てもらう場所。
働く人も、通う人も、笑顔でいられる空間にしていきたいですね😊
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ETV特集 「藤井聡太 × 羽生善治 対談 一手先の世界へ」を視聴して
2025年11月30日

昨夜、EテレのETV特集「藤井聡太 × 羽生善治 対談 一手先の世界へ」を視聴しました。
番組の最後に「あなたにとって将棋とは?」という質問があり、
お二人がそれぞれに答えていました。
藤井聡太さんの答えは「ゲーム」。
これは、若き日の羽生善治さんがかつて同じ問いに答え、賛否の渦を巻き起こした言葉でもあります。
当時の将棋界では「将棋は人生そのもの」「人間の総合力で戦うもの」といった価値観が主流でした。
そこで羽生さんは、あえて
「将棋はゲームであり、それ以上でもそれ以下でもない」
と実力主義を貫いた。その挑戦的な姿勢は強烈な議論を呼びました。
藤井さんは、その歴史を知ったうえで、あえて同じ言葉を選んだのでしょう。
一方、現在の羽生さんの答えは「道」。
終わりがなく、連綿と続いていくものという意味だそうです。
「ゲーム」と「道」
表面的には異なるようで、私はこの二つが静かに重なり合う感覚を覚えました。
終わりのない道を歩く羽生さん。
その背後にも長い道が続き、さらにその前方にも未知が広がる。
そして若き日の羽生さんが掲げた「ゲーム」という視点を、藤井さんが受け取り、さらに磨き上げて次の時代へ手渡していく。
そんなふうに、お二人の言葉のあいだに橋が架かっているように見えたのです。
考えてみれば、私の仕事も似たところがあります。
私はもうすぐ50歳。
自然と「この先どこへ向かっていくのか」を考える機会が増えました。
ただ、自分の行き先を完璧に見通せるわけではありません。
けれど、医療に“到達点”はないということだけははっきりしています。
探求はどこまでも続く「道」です。
そしてその道を、若い先生方や歯科衛生士さん、スタッフの皆さんにつないでいくことこそ大切だと感じます。
医療は、人の生活が続く限り途切れさせてはいけないものだからです。
番組を見終えたあと、
将棋の世界の話でありながら、医療の道を歩く自分自身のことも深く考えさせられました。
とても良い時間でした。
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ワークライフバランスってなに?
2025年11月23日

本当はどんな働き方が“いいバランス”なの?
2025年10月、高市首相が自民党総裁の就任スピーチで
「ワークライフバランスという言葉を捨てます」
と語り、「馬車馬のように働いていただく」という表現まで使ったことで、大きな議論が起きました。
SNSでは
🤔「そんなに働き続ける前提はしんどい」 という声もあれば、
💪「覚悟が伝わってかっこいい」という肯定も。
この賛否の背景には、そもそも
“ワークライフバランスって何?”
という共通理解のズレがありそうです。
ワークライフバランスって、実はこういうこと 🧘♂️✨
政府の定義では、
仕事のやりがいも、家庭や自分の時間も、どちらも大事にできる社会を目指す考え方。
つまり
「仕事を減らす」「生活を優先する」
という単純な話ではありません。
✔ 集中して働く
✔ しっかり休む
✔ 家庭・趣味・学びに時間を使う
✔ 心身の健康を保つ
こうした“無理なく続けられる働き方”をつくるためのキーワードです。
子育て中の人だけでなく、
独身でも、男性でも、シニアでも、全員に関わるテーマです 😊
よくある誤解をサクッと整理 💡
❌「休む=サボる」
→ 休息はパフォーマンスを上げるための投資。
疲れ切った状態で長時間働いても、質は上がりません。
❌「子育て中の女性だけの問題」
→ 誰にでも“生活”がある。
介護、健康、趣味、地域活動…すべてライフの一部。
❌「企業の生産性が落ちる」
→ むしろ上がるケースが多い。
ムダな残業が減り、集中度は上がり、離職率も下がります。
バランスが整うと、こんな良いことが起きます 🌱
🌟 心身の健康が保たれやすい
🌟 集中力が上がり、生産性も向上
🌟 人生全体の満足度が上がる
🌟 企業側も人材が定着しやすい
ワークライフバランスは、
仕事も生活も“あきらめずに続ける”ための仕組み
と言ってよいでしょう。
おわりに:言葉より大切なのは“自分にとってのバランス” 🎈
今回の発言をどう感じるかは人それぞれですが、
大切なのは、やはりここです。
「自分にとって、どんな働き方・生き方がちょうどいいのか?」
仕事に全力で向かいたい時期があってもいい。
家庭や自分の時間を大切にしたい時期があってもいい。
そのどちらも尊重される働き方こそが、
本来のワークライフバランスではないでしょうか。
あなた自身の“ちょうどいいバランス”を、ぜひ一度見つめ直してみてください 😊
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