🦷 ペースメーカーが入っていても、歯医者さんに行って大丈夫?
2026年08月30日
「心臓にペースメーカーが入っているけれど、歯医者さんの機械は大丈夫?」
そんなふうに、ちょっと心配になる方もいらっしゃいますよね。
まずお伝えしたいのは、ペースメーカーが入っていても、歯科治療や歯石取りを諦める必要はないということです😊
お体の状態を確認して、使う道具や治療方法を選ぶことが大切です。
今回は、ペースメーカーと歯科治療について、知っておくと安心なお話をお届けします。
💡 歯医者さんの機械は、心臓に影響するの?
ペースメーカーは、電気の刺激で心臓の拍動を助ける、小さな医療機器です。
そのため、ほかの機械から出る電磁波などが、その働きを邪魔しないか注意が必要です。
歯石取りで使う「超音波スケーラー」も、以前から影響が心配されてきた機械の一つ。
ただ、現在のペースメーカーは、以前のものより電磁波の影響を受けにくいよう工夫されています。(米国歯科医師会(ADA)の解説)
そして研究からも、安心につながる結果が出てきています🔍
2020年に複数の研究をまとめた論文では、超音波スケーラーなどを患者さんに使用した研究について、通常の使用距離や設定では、ペースメーカーなどの働きを変える影響は確認されなかったと報告されています。(Niuらの研究レビュー)
とはいえ、「どんな機械でも、何も気にせず使って大丈夫!」というわけではありません。
機械の種類や使い方によって違いがあり、電気メスなど、特に注意が必要なものもあります。(ADAの解説)
📖 それでも「この機械は使いません」となるのはなぜ?
日本で使われている超音波スケーラーの中には、説明書などに、ペースメーカーを使っている患者さんには使用しないよう書かれている製品があります。
「あれ? 研究では大丈夫そうなのに?」と思いますよね。
でも、研究の結果だけで、すべての患者さんと機械の組み合わせが安全だと分かるわけではありません。
歯科医院では、機器ごとの注意書きも確認し、安全を優先して治療方法を選びます。
使用しないよう指定されている機器を、「たぶん大丈夫」と安易に使うことはできないのです。
もちろん、歯石取りの方法は一つだけではありません。
超音波を使わず、手で動かす専用の器具で取る方法もあります。
「その機械を使わない」=「歯石を取れない」ではありませんので、その点はご安心くださいね😊
🌱 安全を守りながら、選択肢を少しずつ
これからは、「どの機械なら、どんな条件で使えるのか」を、さらに丁寧に確かめていくことが大切です。
そして、新しい研究成果に合わせて、診療の指針やメーカーの注意書きも、必要に応じて見直されていくとよいですね。
今ある注意事項を無視するのではなく、安全性を確認したうえで、必要な機器を選べる仕組みを整えていく。
患者さんの安全を守りながら、治療の選択肢も広げていける。そんな形で医療が進んでいくことを期待しています。
📣 「ペースメーカーが入っています」と、ひと声を!
最後に、患者さんへ大切なお願いです。
ペースメーカーが入っていることは、治療前に必ず歯科医師やスタッフへお知らせください。
受診時には、ペースメーカー手帳もお忘れなく📘 植込み型除細動器(ICD)を使っている方も同様です。(日本不整脈デバイス工業会の案内)
以前から通っている歯科医院でも、途中でペースメーカーを入れた場合は、あらためて教えてくださいね。
必要に応じて、心臓の主治医とも相談しながら治療を進めます。
「歯の治療だから、心臓のことは関係ないかな?」と思わずに、ぜひ。
そのひと言が、安全に治療を進めるための大切な第一歩です。お口の健康も、一緒に守っていきましょう✨







