むし歯予防は、歯みがき粉の「選び方」と「使い方」が大切です🪥
2026年10月25日
前回に引き続き、今回もフッ素入り歯みがき粉を活用した歯磨きについて、お話します。
✅ まず覚えてほしい、4つのポイント
「むし歯予防には、どの歯ブラシがいいですか?」
よくいただく質問ですが、高価なものにこだわらず、まずはご自分が使いやすいものを選んでください。
そして、ぜひ確認してほしいのが歯みがき粉のフッ素濃度と使い方です。
6歳以上の方は、次の4つを目安にしてください。[1]
| ポイント | 目安 |
|---|---|
| 濃度 | 「1450ppm」の表示を目安に選ぶ |
| 量 | 歯ブラシ全体に、1.5〜2cm程度 |
| すすぎ | 軽く吐き出し、すすぐなら少量の水で1回 |
| 回数 | 就寝前を含めて、1日2回 |
メーカーや価格にこだわらず、濃度を確認したら、味や使用感で選んで大丈夫です。
歯みがき粉は少なすぎず、すすぎは控えめに。磨いた後もお口にフッ素を残すことが大切です。
「すすがない」は、飲み込むという意味ではありません。余分な歯みがき粉は吐き出してください。
💧 フッ素は、歯の「回復のお手伝い」をします
「フッ素は歯を強くする」。それも間違いではありませんが、知ってほしいのが、歯の修復を助ける働きです。
お口の細菌は、食べ物や飲み物に含まれる糖を利用して酸をつくります。その酸によって、歯のカルシウムなどが溶け出します。
これが「脱灰」です。
一方、唾液は酸を中性に近づけ、カルシウムやリン酸などを歯に戻して、溶けかけた部分を修復します。
これが「再石灰化」です。
お口の中では、この「溶ける」と「修復する」が繰り返されています。
修復が追いつかない状態が続くと、やがて穴があいてしまいます。[2]
フッ素は、この再石灰化を助けるとともに、歯が酸で溶けるのを抑えてくれます。[3]
だから、フッ素入りの歯みがき粉を毎日使い、すすぎすぎずにお口に残すことが、むし歯予防につながるのです。
※正確には「フッ化物」ですが、ここでは、なじみのある「フッ素」という呼び方も使っています。
🦷 あいてしまった穴は、歯みがき粉では埋まりません
再石灰化による修復が期待できるのは、主にまだ穴になっていない初期のむし歯です。
すでにあいた穴が、歯みがき粉だけで元の形に戻ることはありません。
歯科医院で必要な処置や管理を受けましょう。[4]
また、フッ素を使っていても、甘い飲み物やお菓子をだらだら摂り続けると、むし歯のリスクは高くなります。
食べる量や回数にも気をつけてください。[2]
「1450ppm・1.5〜2cm・すすぎすぎない・就寝前を含め1日2回」
まずは今夜、歯みがき粉のパッケージと、いつもの使い方を確認してみませんか?😊
歯周病予防では、歯垢をしっかり取り除く磨き方や、歯と歯の間のお掃除も大切です。
こちらは、また別の機会にお話しします。
※6歳未満のお子さんは、推奨される濃度・使用量が異なります。
また、飲み込みに障害がある方などは、使い方を歯科医院でご相談ください。[1]







