やはたの里さんで口腔ケア研修会
2019年12月6日
先週の、はもちの里さんでの研修に続いて、やはたの里さんで口腔ケア研修会の講師をしてきました。
与えられたお題はオーラルフレイルについて。
時代も変わったなあと思います。
オーラルフレイルは、分かりやすく言えば「口の虚弱」ということになると思います。
発音がはっきりしない、食べこぼす、ときどきむせる、硬いものが噛みにくい、といったわずかなお口の機能の衰えを指しています。
その程度のことは、これまで「歳のせい」「誰でもなる」と思われていました。
私たち歯科医も、病気とはとらえてきませんでした。
しかし、このようなオーラルフレイル、軽微なお口の衰えを放置すると、やがて低栄養をはじめとした全身的な疾患をもたらし、要介護状態や死に至ることが、最近の研究で明らかになってきたのです。
オーラルフレイルを予防するために、まず何より大事なのは、定期的な歯のメインテナンスだと思います。
痛くなくても定期的に歯科医院へ行って、検診とクリーニングをしてもらい、丈夫な歯をまもる。
この習慣が広く根付けば、オーラルフレイルもかなりの部分で予防でき、要介護状態や重い病気でつらい思いをする人たちも少なくなるはずです。