定期健診って、何をしているの? ~むし歯がなくても行く理由を教えます~
2025年06月9日
歯医者=「痛くなったら行くところ」?
「最近、歯医者に行ったのはいつですか?」とお尋ねすると、
「痛くなったときにしか行かない」という声をよく聞きます。
ですが、実は歯科は「痛くなる前」に行くことで、ずっと健康を守りやすくなる場所なのです。
定期健診の目的って?
定期健診の目的は「むし歯などの病気を探す」ことだけではありません。
というより、それだけであれば、あまり意味がないとさえいえるでしょう。
本当の目的は?
では、定期健診の本当の目的は何なのでしょうか?
定期健診の3つの目的
① 隅々まできれいにする「専門的なクリーニング」
毎日きちんと歯をみがいていても、どうしても落としきれない汚れがあります。
歯科では、専用の器具を使って、歯と歯ぐきの境目や歯と歯のすき間など、
ご家庭のケアでは届きにくい場所まで丁寧にクリーニングします。
清潔なお口は、むし歯や歯周病を遠ざけるだけでなく、
口臭予防や見た目の印象アップにもつながります。
② モチベーションを高く保つ「プロのサポート」
「ちゃんとみがけてるかな…」と不安になることはありませんか?
定期健診では、歯科衛生士などの専門家が、
その方のお口に合わせたブラッシング方法や道具の選び方をアドバイスします。
「きれいに保ててますよ!」と声をかけてもらうだけでも、
セルフケアのやる気が続きます。予防は、継続がカギです。
③ 見逃しやすい変化を「プロの目でチェック」
むし歯や歯ぐきの腫れだけでなく、もっと小さな変化にも目を向けています。
たとえば…
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子どもなら、歯並びや生え変わりのタイミング
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大人なら、加齢による歯ぐきの下がりや噛み合わせの変化
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入れ歯や被せ物のわずかな不具合
こうした変化は、本人が気づかないまま進行することもあります。
だからこそ、定期的に“プロの目”でお口全体を観察してもらうことが大切なのです。
定期健診は、未来の自分へのプレゼント
健診は「むし歯を探すため」ではなく、
「健康を守り、快適な毎日を支えるため」にあります。
痛くなる前に、悪くなる前に、
ぜひ気軽に歯科医院をのぞいてみてくださいね。