国の医療費は抑えたい。でも、ちゃんと診てもらいたい。
2026年01月11日

はじめに 😊
SNSやニュースを見ていると、医療についてこんな声をよく見かけます。
- 「国の財政が厳しいんだから、医療費はもっと抑えるべき」
- 「社会保障が膨らみすぎている。医療が不効率だからじゃない?」
一方で、同じ社会から、こんな不満も聞こえてきます。
- 「病院が混んでいて、なかなか診てもらえないんだよ…」
- 「診察時間が短くて、ちゃんと話を聞いてもらえた気がしない」
- 「予約をキャンセルしただけなのに、冷たい対応をされた」
どちらも、素直な気持ちだと思います。
ただ、この2つは――
同時に解決するのは難しい、というのが現実です。
「国の医療費を抑制する」とは、どういう意味か 🤔
ここで少し、言葉を整理します。
この記事で言う
「医療費を抑える」とは、
患者さんの窓口負担を軽くする、という意味ではなく
国や自治体が負担する医療費全体を、これ以上増やさないようにする
というニュアンスです。
- 高齢化が進む
- 医療技術は高度化する
- でも、税収には限りがある
こうした状況を考えると、
「国の財政負担をどう抑えるか」という議論自体は、
決して極端なものではありません。
むしろ必須だと思います。
国の負担を抑えるために、実際に使われる方法 🧩
では、国が医療費を抑制しようとすると、現実にはどんな手段が取られるのでしょうか。
多くの場合、次のような組み合わせになります。
- 💰 診療報酬を上げない、あるいは引き下げる
- 👛 患者の自己負担割合を増やす
- 🏥 医療機関の数を減らし、機能を集約する
- 👩⚕️👨⚕️ 医療者の人数を増やさない(自然減を容認する)
「どれか一つ」ではなく、
少しずつ、同時に進められるのが特徴です。
その結果、現場と患者さんに起きる変化 🌊
① 診察時間は短くなりやすい ⏱️
診療報酬が抑えられると、医療機関は数を診ることで経営を維持する必要があります。
結果として、
- 問診は簡潔に
- 説明は要点中心に
- 「今日はここまで」が増える
これは、医療者の気持ちの問題というより、制度の帰結です。
② 患者の自己負担は、じわじわ増える 👛
自己負担割合の引き上げや、保険適用範囲の見直しによって、
- 「前より支払いが増えた気がする」
- 「これくらいなら、今回は様子を見ようかな」
と感じる人が増えていきます。
国の財政負担を減らす、という意味では合理的ですが、
受診控えが起きやすくなるのも事実です。
軽いうちに治してしまえば何でもない病気が、重症化して命にかかわることが出てくるかもしれません。
③ 予約やキャンセルに厳しくなる 📅
余裕の少ない運営になるほど、
- 空き時間=そのまま収入減
- キャンセル=経営への影響
となるため、予約管理はどうしてもシビアになります。
④ 待ち時間は、むしろ減りにくい ⌛
医療は、工場のラインのようにはいきません。
- 高齢者の複雑な病状
- 予測できない急変
- 急患の割り込み
こうした要素がある限り、効率化しても待ち時間は残りやすいのです。
海外ではどうなっているのか 🌍
アメリカの場合
アメリカでは、国の医療費負担は比較的抑えられています。
その代わり、
- 医療費の多くを個人や民間保険が負担
- 保険の内容によって受けられる医療が大きく違う
という仕組みです。
結果として、
- 「費用が心配で受診を控える」
- 「後から高額な請求が来て驚く」
といった話は、珍しくありません。
ヨーロッパの国々では
ヨーロッパでは、国が広く医療費を負担する代わりに、
- かかりつけ医を必ず経由
- 専門医や検査まで数週間〜数か月待つ
という仕組みを持つ国があります。
自己負担は軽くても、「時間」という別のコストを支払う形になります。
日本の医療は、実はかなり特別
日本は、
- 国の財政負担が大きい
- 比較的低い自己負担
- 自由に医療機関を選べる
- 比較的早く受診できる
という点で、国際的に見ても珍しい位置にあります。
ただしそれは、診療報酬を抑え続け、医療者の努力で支えてきた部分もあります。
物価が高くなってきて、いま全国の病院が経営難に陥っていますが、今まで現場の努力で何とかしていたものに限界が来た結果、ともいえるでしょう。
何を守り、何を受け入れるのか 🧠
- 国の財政負担を抑えたい
- 将来世代へのツケを減らしたい
- 患者の自己負担を増やすこともやむを得ない
そう考えること自体は、決して間違いではありません。
ただし、その選択には、
- 診察は短くなる
- 待ち時間は残る
- 支払いが増える場面がある
という結果も、同時に引き受ける必要があります。
おわりに 🌱
「国の負担は抑えたい」
「でも、今まで通りの医療を受けたい」
この2つの願いの間には、どうしても緊張関係があります。
どんな医療を社会として残したいのか。
そのために、
誰が、どの形で負担を分かち合うのか。
これは医療者だけの問題ではなく、
私たち一人ひとりに関わる話なのだと思います。
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歯周組織って何だろう?
2026年01月4日
今回はちょっと趣向を変えまして…
【歯周組織】について、解説していきたいと思います。
一般の方には分かりにくいかもしれませんが、申し訳ありません。
まず、【歯周組織】の前に、「歯」からご説明しましょう。
歯の、生えている部分(食べ物を噛む部分)が歯冠、歯ぐきの中に埋まっている部分を歯根と言います。
歯の内部も見ていきましょう。
歯の硬い部分はエナメル質と象牙質でできていて、その中には歯髄(歯の神経や血管)があります。
そして、根っこを覆うように、セメント質があります。
実はこのセメント質は【歯周組織】でもあるのですが、それは後でご説明します。
それと、この後の説明は歯のくびれ(歯頚部)の拡大図でしていきますね。
さて、この歯の周りには、歯ぐき(歯肉)がありますね。
そう、【歯肉】が、まず1つ目の歯周組織です。
・・・ところで、なぜ歯の周りに歯肉が必要なのでしょう?
もし歯肉がなかったら?を想像してみて下さい。
もし歯肉がなかったら、あごの骨がむき出しになりますね。
ヤバイ。
それに、歯根もむき出しです。
しみますね。
体でたとえると、皮膚がめくれて無くなった状態と同じです。
皮膚や歯肉のことを「上皮」といいます。
人間の体は、「外に触れる部分は上皮で覆われる」ルールがあるんです。
ふーん、でも「歯」が歯ぐきから突き出てるよね。
歯ぐきに穴あいてるじゃん。
ぜんぶ上皮で覆われるっていうルール破ってない?
と思った方は鋭い。
実は、歯の中でも「エナメル質は上皮由来」なのです。
健康な人は、歯肉とエナメル質という上皮由来の組織で、全て覆われているのですね。
でも、歯と歯肉だけでは噛めないですね。
歯をしっかり支えてくれる硬~い組織、そう【歯槽骨】が2つ目の歯周組織です。
あれ?歯根と歯槽骨の間に隙間がありますね。
骨は、新陳代謝が活発です。自ら壊しては作り直し、を常に続けています。
もし、歯根と歯槽骨が密着すると…
骨の中にある壊し屋「破骨細胞」が歯根を壊し始めます!
壊れたところを、直し屋「骨芽細胞」が骨で埋めていきます!
すると、歯根がどんどん無くなって、骨で置き換わってしまいます。
これは置換性吸収とか、アンキローシスと言われます。
歯根と歯槽骨の間には、何かが必要ですね。
それを埋めてくれるのが3つ目の歯周組織【歯根膜】です。
歯根膜は多くの細い線維でできていて、歯根と歯槽骨を繋いでくれます。
たくさんのロープで歯と骨を繋がれているのを想像して下さい。
でも、ちょっと待って。
ロープの端っこはどうなっているんでしょう?
歯根と歯槽骨としっかり繋ぐには、ロープが歯や骨にガッチリと食い込んでいる必要があるはずです!
そこで、最後の歯周組織【セメント質】の登場です。
セメント質は、象牙質を覆う硬い組織ですが、歯根膜の線維がその中に食い込んでいるんです。
これで、歯根と歯根膜がガッチリくっつきました。
セメント質が歯周組織に分類されるのは、こういう理由なんですね。
もちろん、歯根膜のロープは、歯槽骨側にもガッチリ食い込んでいます。
骨の中でも線維が食い込んでいる部分を、特に【固有歯槽骨】と言ったりします。
実は実は!【セメント質・歯根膜・固有歯槽骨】は、もともと同じ組織から作られるんです。
だんご3兄弟ならぬ、歯周3兄弟。
もう少し詳しく言うと、同じ骨組織なのに、固有歯槽骨は、その周りの歯槽骨(支持歯槽骨)と親になる細胞が違うんです。
レントゲンでは見分けがつきませんが、歯の周りの骨には二種類ある、と知ると、臨床的にも面白い現象があるんです。
ま、それはまた別のお話。
まとめますと、歯周組織は文字通り歯の周りで歯を支える組織で、
①外側を覆う上皮としての【歯肉】
②歯根を支える【歯槽骨】
③歯槽骨と歯根を繋ぐ【歯根膜】
④歯根膜が食い込んだ【セメント質】 です。
長文お読み下さりありがとうございました!
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父 至の逝去につきまして
2025年12月28日
去る12月21日、私の父であり、渡部歯科医院時代の院長である渡部 至が逝去いたしました。
地域の皆様からの、生前のご厚意に深く感謝申し上げます。
本日、父の葬儀を無事に執り行うことができました。
本当にありがとうございました。
父はおよそ40年間にわたり、地域の歯科医療に従事してまいりました。
大変お世話になりました。
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😖 歯医者がこわい…そんな方へ。「笑気鎮静法」を始めました!
2025年12月21日

歯科治療と聞くだけで
🦷「ドキドキする」
😵「体に力が入る」
🤢「オエッとなるのがつらい」
そんな方、実はとても多いんです。
そこで当院では、
✨ 笑気鎮静法(しょうきちんせいほう) ✨
を新しく導入しました!
(笑気鎮静法は保険適応です)
🌬️ 笑気鎮静法ってなに?
笑気鎮静法は、
笑気ガス(亜酸化窒素)と酸素を混ぜたガスを鼻から吸う方法です。
🫧 ふわっとリラックス
🫧 不安や緊張がやわらぐ
🫧 体の力が抜ける
…そんな状態になります。
💡 眠ってしまうわけではありません!
意識はあり、会話もできます。
👍 笑気鎮静法のいいところ(メリット)
😊 ① 歯医者さんへの「こわさ」が減る
「怖い…」という気持ちが和らぎ、
気づいたら治療が終わっていた、という方も。
🤢 ② オエッとなりにくい
型取りや奥歯の治療が苦手な方にもおすすめです。
⏱️ ③ 効果が出るのも、切れるのも早い
吸い始めて数分で効果が出て、
治療後は 5~10分ほどで元の状態 に戻ります。
🧒 ④ お子さんにも使われる方法
歯医者が苦手なお子さんにも、
安全性の高い方法として広く使われています。
🙆 ⑤ 保険適応の治療です
保険診療で行う笑気鎮静法には、保険がききます。
(保険がきかない治療の場合には、保険適応とはなりません)
⚠️ 知っておいてほしい注意点(デメリット)
❗ 痛みを消す魔法ではありません
笑気は「不安を和らげる」方法。
痛みは局所麻酔でしっかり抑えます。
❗ 効果には個人差があります
「すごく楽だった!」という方もいれば、
「あまり変わらなかった」という方も。
❗ 使えない場合もあります
体調や持病によっては、
笑気が適さないケースもあります(事前に確認します)。
❓ よくある質問 Q&A
Q️ 笑気って、全身麻酔ですか?
👉 いいえ。
眠らせる麻酔ではなく、
意識があるままリラックスする方法です。
Q️ すぐ効きますか?
👉 多くの場合、3〜5分ほどで効果を感じ始めます。
Q️ 治療後はフラフラしませんか?
👉 治療後に酸素を吸うことで、
ほとんどの方は5~10分程度で普段通りに戻ります。
Q️ 痛みはなくなりますか?
👉 痛みは局所麻酔で対応します。
笑気は「怖さを減らすサポート役」です。
Q️ 子どもも使えますか?
👉 はい 😊
年齢・体格・協力できるかを見ながら判断します。
Q️ 誰でも受けられますか?
👉 体調や既往歴によっては
使えない場合もあります。必ず事前にご相談ください。
🦷 当院の考え方
笑気鎮静法は、
🌱 「無理に使うもの」ではありません。
・通常の治療
・笑気を使った治療
それぞれのメリット・デメリットを説明し、
患者さんと一緒に選ぶことを大切にしています。
🌈 「歯医者が怖い」を、少しでも軽く
「怖いけど、ちゃんと治したい」
そんな気持ちに寄り添える選択肢として、
笑気鎮静法をご用意しました。
気になる方は、
🗣️ お気軽にスタッフまでお声がけください!
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🦷歯科医師として、「正解のない問い」と向き合うということ
2025年12月14日

歯科医師として仕事をしていると、
ときどき、こんな瞬間があります。
「……これで、本当に良かったのかな?」
診療が終わったあと、
説明を終えて診療室を出たあと、
ふと、頭をよぎるそんな思い。
医療には「答えが一つじゃない場面」があります 🤔
一般の方から見ると、
医療は「正解が決まっている世界」に見えるかもしれません。
もちろん、そういう場面もたくさんあります 👍
でも、現場で本当に悩むのは、
医学的な正解だけでは決められない場面です。
たとえば……
- ご高齢で、治療そのものが大きな負担になる方
- 認知症があり、ご本人の意思がはっきり分からない場合
- 「できるだけ口から食べたい」という思いと、安全面の不安がぶつかるとき
こうした場面では、
「これが絶対に正しい!」と言い切れる答えは、正直ありません。
じゃあ、感覚で決めているの?🙄
👉 いいえ、そうではありません。
「正解がない」と聞くと、
少し不安になりますよね。
- 先生の気分で決めているのでは?
- その場の雰囲気で判断しているのでは?
でも、ご安心ください。
日本では、医療・介護・福祉の現場で迷いが生じやすい場面について、
「どう考えていけばいいか」の指針が、きちんと示されています。
国のガイドラインや、医療者向けの手引きには、
共通してこんな姿勢が書かれています👇
- 🌱 まず、ご本人の思いをできる限り大切にする
- 🤝 一人の専門家だけで決めない
- 👩⚕️👨⚕️ 医師・看護師・介護職・家族など、みんなで話し合う
- 🔄 一度決めたことも、状況が変われば見直していい
つまり、
「何を選んだか」よりも「どう考えたか」を大切にしよう、という考え方です。
「迷う医療者」って、頼りないですか?😌
私はむしろ、
まったく迷わず即断できる医療者のほうが、少し怖い
と感じています。
迷うということは、
- 目の前の人の人生を、ちゃんと重く受け止めている
- 簡単に割り切れないと分かっている
ということでもあります。
- ご本人にとって、何が一番つらくないか
- ご家族は、どんな思いでいるのか
- 今だけでなく、これからの生活はどうなるのか
そう考えれば考えるほど、
簡単には決められなくなります。
でも、その立ち止まる時間こそが、
医療にとってとても大切な時間だと、私は思っています。
歯科医師は「答えを押し付けたい」わけではありません 🗣️
「私は分かりませんから、先生にお任せします」
そう言われることもあります。
もちろん、専門家としての意見は、しっかりお伝えします。
でも、人生の選択そのものを、医療者が代わりに決めてしまうこと
には、私は慎重でありたいと思っています。
だからこそ、
- どんな選択肢があるのか
- それぞれの良い点・心配な点
- どんな価値観が関わっているのか
を、できるだけ分かりやすく言葉にして、
一緒に考えることを大切にしています 🤝
🌈おわりに
医療・介護・福祉の「倫理」という言葉は、
ちょっと難しく聞こえるかもしれません。
でも本当は、
「人の人生に関わるとき、どう向き合うか」
という、とても人間らしい問いです。
歯科医師として私は、
これからも――
- 正解がない問いから逃げず
- 一人で抱え込まず
- 悩み、考え、話し合い続ける
そんな姿勢でいたいと思っています 😊
それが、
医療に関わる者としての
いちばん大切な誠実さだと信じているからです。
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フキハラってなに?
2025年12月7日

〜不機嫌を武器にしない〜
みなさんは「フキハラ」という言葉、聞いたことがありますか?
フキハラとは、不機嫌(ふきげん)を振りまいて、相手をコントロールしようとする行為のことです。
声を荒げなくても、怒鳴らなくても、
👣 ドアを強めに閉める
👣 無言でため息
👣 明らかにイライラした動き
こういった「空気」の圧で周囲を萎縮させる――それがフキハラです。
こんな歯医者さんはイヤだ!😱
もし僕がフキハラ歯科医だったら?
これ、ちょっとしたブラックジョークですが……
もし僕が フキハラ全開の歯医者 だったら、確実に患者さんもスタッフさんも逃げ出します。
例えば:
🦷 診療中に無言で舌打ち
→「え、私なんか悪いことした…?」と患者さんが萎縮。
🦷 カルテをバサッと投げ置く
→ スタッフの心の声「今日の機嫌、地雷かも…」。
🦷 説明が極端に短い・冷たい
→ 患者さん「これ本当に聞いていい雰囲気じゃない…」
🦷 朝からずっと不機嫌オーラ
→ スタッフ「今日も始まった…(胃が痛い)」
こんな歯科医院、絶対イヤですよね。
患者さんは治療で緊張しているのに、さらに余計な恐怖を与えてしまいます。
スタッフだって本来の仕事に集中できません。
なぜ、フキハラは良くないのか?💡
理由はシンプルに3つ。
① 人を萎縮させる
不機嫌は「圧力」になります。
相手は本音を言えず、ミスも言い出しづらくなります。
医療ではこれがリスクに直結します。
② チームが壊れる
「今日は機嫌がどうか」
これを毎日予測させられる職場は疲れ切ります。
人はその場から去るか、感情を殺すかのどちらかになりがちです。
③ 本人にも得がない
不機嫌を撒き散らす人は、自分で自分の首を絞めています。
周囲の協力を得られず、孤立していきます。
フキハラをする人への対応法
(無理に戦おうとしなくていい)
相手の機嫌を取ろうとすると、フキハラは強化されます。
こちらができることは、あくまで冷静で合理的な対応です。
① 反応しすぎない
不機嫌な態度に「びびってくれるほど」、相手はそれを武器にします。
静かに、淡々と、通常モードで接する。
これが一番効きます。
② 不機嫌と仕事を分離して扱う
「感情ではなく、事実を扱う」
必要な連絡は普通に行い、感情には巻き込まれない。
③ どうしても支障が出るときは相談
職場なら上司へ、
医療機関内なら別スタッフに相談する。
一人で抱えないことが大切です。
自分がフキハラをしてないかチェック ✔️
人は誰でも疲れている日はあります。
だからこそ、定期的なセルフチェックが大事。
◆ ため息や舌打ちが無意識に出ていないか?
◆ 相手の発言に冷たく返していないか?
◆ 忙しいときほど表情が険しくなっていないか?
◆ 相手が必要以上に遠慮している気配はないか?
◆ 家族や職場で「近寄りがたい日」が多くないか?
1つくらい当てはまる日は誰でもあります。
でも、「常態化していないか」がポイントです。
不機嫌は、人の心を知らないうちに削ります。
だから僕自身も意識的に整えて、医院全体の空気を守りたいと思っています。
おわりに
フキハラは、怒鳴り声よりも気づきにくい分、周りを疲れさせます。
でも、仕組みを知っておけば対処できますし、自分自身も予防できます。
歯科医院は本来、安心して来てもらう場所。
働く人も、通う人も、笑顔でいられる空間にしていきたいですね😊
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ETV特集 「藤井聡太 × 羽生善治 対談 一手先の世界へ」を視聴して
2025年11月30日

昨夜、EテレのETV特集「藤井聡太 × 羽生善治 対談 一手先の世界へ」を視聴しました。
番組の最後に「あなたにとって将棋とは?」という質問があり、
お二人がそれぞれに答えていました。
藤井聡太さんの答えは「ゲーム」。
これは、若き日の羽生善治さんがかつて同じ問いに答え、賛否の渦を巻き起こした言葉でもあります。
当時の将棋界では「将棋は人生そのもの」「人間の総合力で戦うもの」といった価値観が主流でした。
そこで羽生さんは、あえて
「将棋はゲームであり、それ以上でもそれ以下でもない」
と実力主義を貫いた。その挑戦的な姿勢は強烈な議論を呼びました。
藤井さんは、その歴史を知ったうえで、あえて同じ言葉を選んだのでしょう。
一方、現在の羽生さんの答えは「道」。
終わりがなく、連綿と続いていくものという意味だそうです。
「ゲーム」と「道」
表面的には異なるようで、私はこの二つが静かに重なり合う感覚を覚えました。
終わりのない道を歩く羽生さん。
その背後にも長い道が続き、さらにその前方にも未知が広がる。
そして若き日の羽生さんが掲げた「ゲーム」という視点を、藤井さんが受け取り、さらに磨き上げて次の時代へ手渡していく。
そんなふうに、お二人の言葉のあいだに橋が架かっているように見えたのです。
考えてみれば、私の仕事も似たところがあります。
私はもうすぐ50歳。
自然と「この先どこへ向かっていくのか」を考える機会が増えました。
ただ、自分の行き先を完璧に見通せるわけではありません。
けれど、医療に“到達点”はないということだけははっきりしています。
探求はどこまでも続く「道」です。
そしてその道を、若い先生方や歯科衛生士さん、スタッフの皆さんにつないでいくことこそ大切だと感じます。
医療は、人の生活が続く限り途切れさせてはいけないものだからです。
番組を見終えたあと、
将棋の世界の話でありながら、医療の道を歩く自分自身のことも深く考えさせられました。
とても良い時間でした。
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ワークライフバランスってなに?
2025年11月23日

本当はどんな働き方が“いいバランス”なの?
2025年10月、高市首相が自民党総裁の就任スピーチで
「ワークライフバランスという言葉を捨てます」
と語り、「馬車馬のように働いていただく」という表現まで使ったことで、大きな議論が起きました。
SNSでは
🤔「そんなに働き続ける前提はしんどい」 という声もあれば、
💪「覚悟が伝わってかっこいい」という肯定も。
この賛否の背景には、そもそも
“ワークライフバランスって何?”
という共通理解のズレがありそうです。
ワークライフバランスって、実はこういうこと 🧘♂️✨
政府の定義では、
仕事のやりがいも、家庭や自分の時間も、どちらも大事にできる社会を目指す考え方。
つまり
「仕事を減らす」「生活を優先する」
という単純な話ではありません。
✔ 集中して働く
✔ しっかり休む
✔ 家庭・趣味・学びに時間を使う
✔ 心身の健康を保つ
こうした“無理なく続けられる働き方”をつくるためのキーワードです。
子育て中の人だけでなく、
独身でも、男性でも、シニアでも、全員に関わるテーマです 😊
よくある誤解をサクッと整理 💡
❌「休む=サボる」
→ 休息はパフォーマンスを上げるための投資。
疲れ切った状態で長時間働いても、質は上がりません。
❌「子育て中の女性だけの問題」
→ 誰にでも“生活”がある。
介護、健康、趣味、地域活動…すべてライフの一部。
❌「企業の生産性が落ちる」
→ むしろ上がるケースが多い。
ムダな残業が減り、集中度は上がり、離職率も下がります。
バランスが整うと、こんな良いことが起きます 🌱
🌟 心身の健康が保たれやすい
🌟 集中力が上がり、生産性も向上
🌟 人生全体の満足度が上がる
🌟 企業側も人材が定着しやすい
ワークライフバランスは、
仕事も生活も“あきらめずに続ける”ための仕組み
と言ってよいでしょう。
おわりに:言葉より大切なのは“自分にとってのバランス” 🎈
今回の発言をどう感じるかは人それぞれですが、
大切なのは、やはりここです。
「自分にとって、どんな働き方・生き方がちょうどいいのか?」
仕事に全力で向かいたい時期があってもいい。
家庭や自分の時間を大切にしたい時期があってもいい。
そのどちらも尊重される働き方こそが、
本来のワークライフバランスではないでしょうか。
あなた自身の“ちょうどいいバランス”を、ぜひ一度見つめ直してみてください 😊
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令和7年度🦷歯科保健に関する表彰式
2025年11月16日

今日は、令和7年度歯科保健に関する表彰式が佐渡市役所で催されました。
まず、「さど歯っぴーキッズプロジェクト賞」として、昨年度の佐渡市3歳児歯科健診において、親子ともにむし歯がなく、日ごろから歯や口を健康に保っている親子10組が表彰されました。

次いで、「むし歯予防のための子ども向け合言葉ポスター図画表彰」が行われました。
市内の小中学生にむし歯予防のための子ども向け合い言葉「きれいにみがいて わっはっは みんなで いっしょにわらおうよ」にふさわしい図画を募集したところ、102名の応募があり、その中で選ばれた一枚です。
いっぱいの笑顔と、体にいい食べ物が描かれた、とても素敵な図画です。

佐渡歯科医師会・佐渡市・佐渡保健所で、むし歯予防に本腰を入れて取り組み始めて9年目。
子どものむし歯は確実に減ってきていると思います。
取り組みが実を結び始めているようで、本当にうれしいです。
詳細は、次回の「市報さど」にも掲載予定です。
皆様お楽しみに!
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山形へ!
2025年11月9日
11/8(土)、山形県歯科医師会主催の山形県歯科保健大会でお話させて頂きました。

前日の金曜日に新潟へ渡り、一泊して、朝の高速バスで山形へ。
途中、山形の小国町にある道の駅で休憩があったのですが、そこで貼り紙を見てびっくり。

熊汁!やっぱり熊が出るんですね~~
佐渡には熊がいないので、そのぶん恐かったです。

講演では、健康な人生とお口の関係について、楽しくお話させて頂きました。

滞在時間がとても短かったですが、山形はとても良いところで、またゆっくり訪れたいと思いました。
山形の皆様、本当にありがとうございました。
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